哲学・人文思想系

ありがちな批判の形式:非文学的日本古典案内 その6 オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』 and/or 『日本の弓術』 つづき

このネタ引き続き。ちなみに、 第一回 http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20091226/1261820042 第二回 http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20100109/1262983759弓と禅著者: オイゲン・ヘリゲル出版社: 福村出版2016某日注:いまごろ振り返るとこの頃はまだまだです…

非文学的日本古典案内 その5 続き オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』 and/or 『日本の弓術』 解題

2016某日注:冒頭にいきなりですが、いまごろ振り返るとこの頃はほんとまだまだです。言葉という道具にまだまだ埋もれ過ぎて迷っている。いまだってかつてよりましなだけですが。でもこれはこれでいかにも「この段階」がわかる最初の気付きなので、とどめて…

最近読んだ本などなど その4 & 非文学的日本古典案内 その5 オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』 and/or 『日本の弓術』

思いついた時にだけ書いております。今回取り上げるのは、弓と禅著者: オイゲン・ヘリゲル出版社: 福村出版日本の弓術 (岩波文庫) 著者: オイゲンヘリゲル出版社: 岩波書店私は福村出版社版を読みましたが、比べてないのでいろいろある翻訳がそれぞれどうな…

最近読んだ本などなど その2 マスメディア・広告・宣伝を考える類いの数冊

前回の続きで、ここ半年くらいのスパンで読んだり見たりした書籍、DVDなどなどから、ここでご紹介してもよかれ〜と思うものをご紹介しております。******本日は、えいやっ!!とまとめて、PR!―世論操作の社会史著者: スチュアート・ユーウェン出版社: …

心と体 その3

続きます。今回で一応おしまいです。 その1 http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20090429/1240942422 その2 http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20090430/1241023083 前回も電波を飛ばしましたが、今一度、これをお読みになって、http://www.slowbusiness.org/arti…

心と体 その2

さて、前回すっかり電波を飛ばしたのですが、アレクサンダーテクニークを8回受けたことでなにが起きたかの概要を話しましょう。これが体験者の私の元々の状態が左右するもので、わたしのおばかさん具合で、先生の指導は変わりますし、私の感じる変化も変わ…

心と体 その1

と、固いタイトルをつけてしまい、少々気恥ずかしい思いはあります。昨今、ある程度、自由な時間があるからとアレクサンダーテクニークなるものを受けて居りました。といっても、たかが8回です。受講の切っ掛けは、私が元よりやっていた習い事で、どうにも…

[[映画・映像作品]信じる/信じないは、結果でしょう

弊ブログに毎度お越しの方には、いや、多分そーでない方にも、百も承知なことながら、「やっぱ、そうだよなぁ」と思ったので・・・先日、のみに行った時の会話。せるげ「なんか、最初にさ、『俺/ワタシを信じないのか?』みたいなとこから入る人いるじゃない…

非文学的日本古典案内 その4:鉄舟と両刃鋒を交えて避くるを須いず・・・の公案の続き続きの続き

2012.01.31付けご注意: 山岡鉄舟に関しては、一時資料があまりに乏しいのですが、元々のエントリーで取り上げた安倍正人編『鉄舟随感録』は創作部分が非常多いと指摘する研究がありました。 http://www.tesshu.info/abe.html http://www.tesshu.info/ushiya…

非文学的日本古典案内 その4:鉄舟と両刃鋒を交えて避くるを須いず・・・の公案の続き

2012.01.31付けご注意: 山岡鉄舟に関しては、一時資料があまりに乏しいのですが、元々のエントリーで取り上げた安倍正人編『鉄舟随感録』は創作部分が非常多いと指摘する研究がありました。 http://www.tesshu.info/abe.html http://www.tesshu.info/ushiya…

末木文美士さんの『日本宗教史』大変刺激的でした!

2016年某日注:すみません!このエントリーで語ったことは、いまは宗教問題とは思わないです。いまなら政治的問題、ないしはテキストから考える宗教とします。テキストを元にした闘争史とかなんとかなんといいますか、、、「祭政一致」などと気安く言ってら…

小利口な答え − いつも通り、推薦図書付きの話です

クリスマスも近づきました。独り身の救世主せるげーです。この時期、闇雲に相手を確保して、生殖行為に励むのも虚しゅうございます。明日より、クリスマスから年末年始に掛けて、一人でも有意義に過ごせるよっ、エントリーを書きますので、ぜひご参考にっ。…

まとめ と 話の襞

グレゴリー・ベイトソンの再度の宣伝を兼ねて。精神の生態学著者: グレゴリー・ベイトソン 翻訳: 佐藤良明出版社: 新思索社この書籍に所収の『ヴェルサイユからサイバネティックスへ』というちょっと変わったタイトルの講演録から長めに引用致します。ヴェル…

日常生活をよりよく考えるために − ヴィトゲンシュタインの1944年の手紙から

いつぞやおすすめしたレイ・ マンクによるヴィトゲンシュタインの伝記について、再び。ヴィトゲンシュタインは、19C末頃はオーストリアの大富豪の末子として生まれた哲学者。口笛がうまかったそうです。工学を学んでいましたが、興味は哲学に移り、ケンブリ…

読書量とか、教養とか、まーそんなもんでもないんだなこれが

友人に偉いのが居て、偉いと勝手に思っているのだけれど、知り合ったのは中学の頃で、その頃から、焼き物を見て回って、許す限りの予算で、そいつはまー裕福なので予算はあるけれど、それでも決して高すぎる範囲ではなくて、たまになんだか買って来て、ああ…

小林秀雄の中庸再び ー 二項対立で捉えずに、素直に全体を眺めてみる

真面目に書いた話ほど、反響を呼ばないと観念しているせるげーです。みんな、どっかいっちゃえ!!!以下、真面目にいくよぅぅぅ 先日、http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20081113/1226558905で挙げた小林秀雄の『中庸』ですが、冒頭の文章が面白いもの。 左翼…

動物行動学が人間理解にかなり具体的に役立つ・・・って思った時の話。いつも通り、ゆるいけれど。。。

外見を美しく保ちたいと思う、そういう思いは心のことだから内面の美しさだ。「・・・って、福山さんが言ってたもん!」 という女の子が居て、女子に皮肉で返すのは、後が怖いから止めて久しいにも関わらず、 「まーねー、そうなのかねー。福山は余計な事言…

中学生からかな?2008年 夏休み用人文思想系の書籍案内です〜 3 of 3

中学生からかな?ないしは から!として、連日2008年 夏休み用の名作案内しております。理系な本は私は毎月一冊読むように心がけている、、、居るだけで実践できてないですが、なんにせよ自信がないので今日が最終日! 中学生からかな?2008年 夏休み用の割…

中学生からかな?2008年 夏休み用人文思想系の書籍案内です〜 2 of 3

お暑うございます。「なんにもないこの俺だけど、ただ叫ぶことだけはできる!」なんて考え方が結構ハタ迷惑で、世の中ややこしくするのかな・・・とふと思ってしまいました。独り言です。叫ばれたら、少なくともうるさいです。中学生からかな?ないしは から…

中学生からかな?2008年 夏休み用人文思想系の書籍案内です〜 1of3

2016某日注: いまの時点で見直して、そんなに悪く無いけれど、 この二冊↓は抜きます。 ●ヘーゲル『法哲学講義』 ●末木 文美士『思想としての仏教入門』 また、 ●ベルグソン『ベルクソン講義録1 心理学講義・形而上学講義』 ●木田元『反哲学史』 は、哲学史…

Within their circle they are clever enough. But − Wittgensteinの日記から

唐突ですが、読んだ本やwebsiteから面白かった一節の為の新カテゴリー、興味や感心を持った言葉・考え方を創設しましたので、第一回。第一次大戦にbreakthroughを求めて志願従軍したヴィトゲンシュタイン陣中日記から。自分の周りの人々について。The people…