心と体 その1

と、固いタイトルをつけてしまい、少々気恥ずかしい思いはあります。

昨今、ある程度、自由な時間があるからとアレクサンダーテクニークなるものを受けて居りました。といっても、たかが8回です。

受講の切っ掛けは、私が元よりやっていた習い事で、どうにも伸び悩んで、こりゃどうしたもんかな・・・と。そんな矢先に、某所でやり取りいただいたピアニストの方が教えてくれました。

それがどんなレッスンかと言うと、寝っ転がって、やわらかく関節動かしてもらったり、立ったり座ったりのレッスン。まったく立ったり、座ったり、歩いたり。ほんとにそれだけと言えば、それだけです。これがまた他人様にいっても、なんじゃこりゃにも拘らず、当人得るものがあったのですが、それは考えてみればばかばかしい話で、元々の習い事で、

わたしがお師匠さまの言葉をそのまんまに捉えてなかっただけ・・・

と今更ながらに気づかされました。振り出しに戻ったと言えば、戻っただけのこと。

あぁ、電波ですね。

でもって、心と体・・・なんてつけるとどうにも すぴりちゆあるな な戯言とか、なんでも脳があっはーといったものが浮かびますが、全然そんなことなくって、やっぱり、どっちかと云えば厳密な体術と考えた方がよろしかろうと。

・・・電波ついでに言ってしまうと、読もうとしていたアレクサンダーテクニークの本のタイトルが、

Indirect Procedures: A Musician's Guide to the Alexander Technique (Clarendon Paperbacks) の商品写真  Indirect Procedures: A Musician's Guide to the Alexander Technique (Clarendon Paperbacks)
著者: Pedro De Alcantara
出版社: Oxford Univ Pr

なんて名前。ここに、今更ながらに判然とするものであります。日本語訳は先日出たばかりだそうです。

音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門 の商品写真  音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門
著者: ペドロ・デ・アルカンタラ
出版社: 春秋社

*1

これも、「直接じゃない方法が、直接なんだよなぁ」と語るとまた電波に。

と、今日からそんな電波な話を致しますが、元より読者なんて少ないので気にしません。ここは判り易いhow toを書く場ではないですし。

ごちゃごちゃ言っても仕方ないので、取りあえず幾つか映像を。ここしばらくなんかいいものないかなぁとYouTubeを漁って見つけたもので、ピアニストのルービンシュタイン、指揮者はフルトヴェングラー

明確な底意があって挙げて居りません。私自身、共通性はなんぞやなんて問われても、言葉につまります。頭が重たそうではないとかなんとか、誰しもそれぞれにお感じなるものがあるはずで、それでいいんじゃないかと思います。

そうやって探っていく習慣がまずは大事なんでしょう。

もっと大事なのは、こうやって他人の様子を見るのでなく、自分の状態を感じるということでありましょう。

*****

心身並行論どうこうといいながら、他人の様子を見てばかりで、自分でやってない・・・というのはよく陥りがちですね。本ばっかり読んで議論してしまったり。

では。

*1:2016年某日注:読んだ結果、特別おすすめしないです。思想的なこと、言葉遣いなどは、アレクサンダー本人の著作を読んだ方が良いと思います。

The Use of the Self の商品写真  The Use of the Self
著者: F.M. Alexander
出版社: Orion

フレデリック・マティアス・アレクサンダー著『自分のつかい方』(晩成書房)のAmazonの商品頁を開く『自分のつかい方』
フレデリック・マティアス・アレクサンダー著
晩成書房


実際の練習法法は、これがちゃんと書かれているものは、まずもってない。ヨガやストレッチ等々の指南本同様初心者向けの一連の練習法詳細が出ていればいいのですが、、、。頭&首にはどこよりも気を使うけれど、だからってそこだけ見ろってことではないようですし、ひとまずは

アレクサンダー・テクニーク入門―能力を出しきるからだの使い方 (実践講座) の商品写真  アレクサンダー・テクニーク入門―能力を出しきるからだの使い方 (実践講座)
著者: サラ・バーカー
出版社: ビイングネットプレス

などを参考に、アレクサンダー以外の本にある動きを、同じ要領でやっていけばいいのではないでしょうか?

写真でわかる子ども操体法―親子でやれる心と体のバランス運動 (健康双書) の商品写真  写真でわかる子ども操体法―親子でやれる心と体のバランス運動 (健康双書)
著者: 武田 忠
出版社: 農山漁村文化協会

こういう練習をすればいいではなくて、すべての動きがエクササイズになるのですが、そうは言っても、普段偏った動きしかしないもの。まずは上の本をやりながら、ひとつひとつの関節から動き直すつもりで全部やるとかなんとか、いろいろ工夫をする内に、いろいろ変化があって、次にやりたいアイディアもでるものだと思います。