興味や感心を持った言葉・考え方

非文学的日本古典案内 その4:鉄舟と両刃鋒を交えて避くるを須いず・・・の公案の続き続きの続き

2012.01.31付けご注意: 山岡鉄舟に関しては、一時資料があまりに乏しいのですが、元々のエントリーで取り上げた安倍正人編『鉄舟随感録』は創作部分が非常多いと指摘する研究がありました。 http://www.tesshu.info/abe.html http://www.tesshu.info/ushiya…

非文学的日本古典案内 その4:鉄舟と両刃鋒を交えて避くるを須いず・・・の公案の続き

2012.01.31付けご注意: 山岡鉄舟に関しては、一時資料があまりに乏しいのですが、元々のエントリーで取り上げた安倍正人編『鉄舟随感録』は創作部分が非常多いと指摘する研究がありました。 http://www.tesshu.info/abe.html http://www.tesshu.info/ushiya…

非文学的日本古典案内 その4:鉄舟と両刃鋒を交えて避くるを須いず・・・の公案

2012.01.31付けご注意: 山岡鉄舟に関しては、一時資料があまりに乏しいのですが、元々のエントリーで取り上げた安倍正人編『鉄舟随感録』は創作部分が非常多いと指摘する研究がありました。 http://www.tesshu.info/abe.html http://www.tesshu.info/ushiya…

観光案内 − 民芸関係で、備後屋と日本民芸館に

前回ちらっと書いた欧州の友人の観光案内で、「奥さんがCeramic Artistだから、そんなに高くないお土産を・・・」と仰有るので、●備後屋 http://www.quasar.nu/bingoya/●日本民芸館 http://www.mingeikan.or.jp/を廻りました。「東京で、その手の買い物なら…

D.H.ロレンス 1925年の手紙から − 偽りの一面性ではなく、全体になること

洋書のご紹介を兼ねて。多分、夜読んだ方がしっくりくるエントリーです。先日、わたしのところで初めてD.H.Lawrenceの本を、しかも原書で、お買い上げになった方がいらっしゃいました。嬉しかったので年頭の英語関連の一つ目は、ロレンスを取り上げます。D.H…

些細なことであっても

以前、映像を語る会なんてものをやっているなんてちらっと書きましたが、実は毎月細々と続けていて、まー細かい話だから、ここでは書かずに居ります。貧乏な癖に、多少多めに払っていますが、まー来世には恩返しがあるだろうという密かな、かつ、過度な期待…

日常生活をよりよく考えるために − ヴィトゲンシュタインの1944年の手紙から

いつぞやおすすめしたレイ・ マンクによるヴィトゲンシュタインの伝記について、再び。ヴィトゲンシュタインは、19C末頃はオーストリアの大富豪の末子として生まれた哲学者。口笛がうまかったそうです。工学を学んでいましたが、興味は哲学に移り、ケンブリ…

非文学的日本古典案内 その3:勝海舟が読む歴史「いはゆる眼光紙背に徹するといふのは、つまりはこんな事さ」

最近、「盛るぜ〜、ちょ〜盛るぜ〜〜」が頭にこだましてしょうがないせるげーです。日が陰るとすっかり寒さも増す今日この頃、いかがお過ごしですか?あまりに音楽ネタが続いているので、すこし違う物をっってなこって、いつぞやの名将言行録の続きです。そ…

最近のもろもろ:恋するtrente ans, モザイク・カルテットなどなど

1) 30♀の話を聞いてくる 先日ピアノのレッスンの帰り、ここ1〜2年ほど鬱ってた♀友達にtelして呑んで来た。すっかり元気で精気が増している。なんにせよ、あ〜た鬱が治ってよかったねーという保護者的立場だ。なんだかんだ8年くらい知っているので、20前半…

批判を上手にできるって・・・

すでに他界している父方の祖父がよく言っていたのは、「日本人と言うのは批判が下手だ。なにか言われるとすぐにけんか腰になる。外国ならそこで軽いユーモアを挿んで云々・・・」なること。外国ってどこ?とか、それって典型的な欧米と日本比較論で向こうだ…

非文学的日本古典案内 その2:名将言行録に見る徳川家康と規制 - 駿河にて阿部川町の妓楼近くして

さて、非文学的日本古典案内第二回は、名将言行録から行ってみましょう!リンク先は岩波文庫から8巻本で出されたセット。名将言行録 8冊セット (岩波文庫)著者: 岡谷 繁実出版社: 岩波書店これは幕末の一藩士岡谷繁実が、戦国期から江戸期の武将のオムニバス…

基本に戻るとは、人間としての生活の“基本“から考え直すことだ by 落合博満

片付けの不始末でしっちゃかめっちゃかになった部屋を見ると思い出す言葉。調子のよくない選手を見つけると、指導者はよく「基本に戻りなさい」とアドバイスする。この“基本”とは何か。多くの選手や指導者は、打つ、投げる、走るといった技術に関することだ…

非文学的日本古典案内 その1:心理描写のない気持ちよさ 黒田家譜から - 秀吉の智謀の巧みなる処なり

先日こんな連載物はどうかな〜と書いた一つ、非文学的日本古典案内を非定期的にはじめよーかなと。私もそこそこ文学系を読み散らかして来ましたが、ここ数年は古書で戦国期から維新、明治期の人物伝を探して読むことが多いです。なんて言いながら、そんな合…

Isaac Bashevis Singer アイザック・バシェヴィス・ジンガー の言葉から − 創造的な人物の持つペシミズムは、デカダンスなのではない

Some of my cronies in the cafeteria near the Jewish Daily Forward in New York call me a pessimist and a decadent, but there is always a background of faith behind resignation. I found comfort in such pessimists and decadents as Baudelaire,…

Within their circle they are clever enough. But − Wittgensteinの日記から

唐突ですが、読んだ本やwebsiteから面白かった一節の為の新カテゴリー、興味や感心を持った言葉・考え方を創設しましたので、第一回。第一次大戦にbreakthroughを求めて志願従軍したヴィトゲンシュタイン陣中日記から。自分の周りの人々について。The people…