偶感

春秋社の中村元著作集とつきっきりで忙しいのに、どこの馬の骨が(中略)
今後25分割という精緻さを見せながら発展していく、見事な計画停電のせいで、大変迷惑しております。
こちら隠遁しておりますが、暖房は消しても、灯りは要ります。



■おすすめ映像:
三つの映像、大変おすすめ。
◎失敗は伝わらない

大火にあって、それまでの木造建築をやめたのは17世紀のロンドンです
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E5%A4%A7%E7%81%AB


原発問題:前福島県知事佐藤栄作久氏インタビュー
もともと原発反対派でなく、自民党系で伊東正義などと近かった方。
ここで佐藤氏が語ることを正とするなら、これは原発行政の問題だけではなく、日本社会の中世的側面があらわになっているかと。
http://iwakamiyasumi.com/archives/7682


◎康夫ちゃんの番組から

復興債日銀引き受けには異論があろうけれど、全体的にはいい内容と思います。



■科学者ページ:
説明の前提、数式をきちんと出している人だけ。「レントゲン一回分です」はご勘弁。
http://takedanet.com/
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1310
風評被害を防ぎたいと善意の声を挙げる方々が多いのは理解できますが、基準・検査・広報が信頼できれば解決する問題では?いまできていないからこそ、他地域の食品まで疑われてしまうのでは?
小さいお子さんを持つ親が、「直ちに影響はない」なんて近視眼で子育てしてよいものでしょうか?累積・蓄積を考慮して、余裕をもって判断するのが当たり前と思います。←未婚独身かく語りき



■各種スタンダード・クライテリア(順次追加):
◎WHOの食品安全基準
http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf
第9章 p.203に値あり。
前後に基準の考え方など説明あるので面白い。

◎日本政府策定!『原子力施設等の防災対策について』
http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/history/59-15.pdf
なにかと話題の「暫定基準値」はp.23。
これも全部読むと、ちょっと面白い。
昨今の対応見ていると、ここまでで頭が止まって、実施への落とし込みはやってなかった気がします。



放射性物質拡散予報(順次追加):
実際、生活上はこれを知った所で、雨に濡れない、外出控える、マスクってな程度でしかできないものの。
ノルウェイ気象台(青いとこクリックで図がでてくる)
http://transport.nilu.no/products/fukushima
ドイツのなんだか
http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-03-20GMT10:21
風向きのみ日本の気象庁
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/205.html?elementCode=1

まとめリンク
http://www.hir-net.com/link/weather/radiation.html
全国の空や水の放射線濃度一覧
http://atmc.jp/water/

■思い出したようにまわる洋物ページ:
最初の一週間は、日本の情報が淫靡過ぎて、こっちばかり漁っておりました。
http://www.reuters.com/
http://www.bbc.co.uk/news/
http://english.pravda.ru/
http://rt.com/news/
http://www.lemonde.fr/international/
http://www.spiegel.de/international/
アメリカのメディアはCNNなど煽り過ぎで、Scientific Americanはなんか歯切れ悪く。。。リベラル系なので基本反原発論調ですが、
http://www.democracynow.org/
にしています。日本特派員もいますし。



日本国内の情報ソースは、みなさまそれぞれ、アンダーグラウンドなサイトから、村西監督まで、既にいろいろご覧なさっていることと存じます。*1



■男子および女子が好きな女子向け
息抜きに。良い貧乳。
http://minkch.com/archives/51791516.html

そりゃいやらしいけど、それだけでもないんでしょう、「なぜこんな馬鹿なことをするのか」の全体を考えると。


■最後に
貧乳のあとに真面目な話をしますが、今回のさまざまな問題は、オープンな議論・根本的な議論を避け、周囲の空気を肌で感じながら、大勢の意見を自分の意見であると思い込むようにして来た日本的習慣、大勢からはずれた個人の意見形成をないがしろにして来た日本的習慣が根っこにあると思えてなりません。
各種各団体の発表にしろ、ごくごく簡単なところで非論理的すぎやしないか。「安全が確保できないので、事態の収束を目指して居ります」ですとか、「最新の注意で引き続き事態を見守ります」ですとか、いやはや、それどころか「事故ではなくて、事象です」なんて言葉遊びは、21世紀になれば少しやめにするべきではあるまいか。本人は、自分は判っていて、他人に対して濁しているつもりなのでしょう。でも、実は自分自身に hide and seek してやいまいか、そんなことを思います。
議論を避けて、多大な宣伝費を使い、寝技寝技寝技。男に掛けられてもね。
*****
こういった因果な構造は、なにもpower holderに特有のことではなく、我々の日常生活にも認められるもので、我々自身が日々同じ過ちを繰り返している。それがつもりつもって、こういう問題になっているのだ。そう考えるべきではないかと思ったりもいたします。
そういったところから変えなければ治らない問題ではないか、と。

中村元選集-決定版-第2巻-東洋人の思惟方法-シナ人の思惟方法/
http://www.amazon.co.jp/dp/4393312023

中村元選集〈第3巻〉-東洋人の思惟方法〈3〉日本人の思惟方法-中村元
http://www.amazon.co.jp/dp/4393312031

◎西洋哲学史-1—古代より現代に至る政治的・社会的諸条件との関連における哲学史-1-バートランド・ラッセル
http://www.amazon.co.jp/dp/4622019019 *2 *3

相変わらずの愚見にて失礼致しました。


*1:http://twitter.com/magosaki_ukeru http://twitter.com/YS_KARASU http://twitter.com/bilderberg54 http://twitter.com/officematsunaga http://twitter.com/iwakamiyasumi とかなんとか

*2:サンデル読んで、あそーしえーとだ、こみゅにたりあんだどーのなんてテクニカルな話。では、ニーチェだ、ヴィトゲンシュタインだと、なってもどうか?もっと根本的な中二病の問答を繰り返してしっかり訓練されるべきでないか?

*3:不幸でお金儲けはなんなので、この記事はアフィリエートなし。そもそも、Amazonでばかり買うのはどうか、クレジットカードに6%も手数料渡すのはどうかな、、、などと思っております。