わいわい 2008年12月通信 by せるげー

前回のエントリーがぶっくまーく20も集めて嬉しかったり。いや、妙に悲壮感ただよわせたり、「これだけ!」なんてまた安易なことを言うものが多い中、あーゆー妙なものに感心を寄せる酔狂な方が居らっしゃると知るとほっと致します。

さて、昨晩のわいわいのご報告。場所はいつもんとこ〜。雨、先日のヨコハマの会の直後、サッカー中継、寒い、忘年会シーズンなんだかんだと今年最後の会はややこじんまりと、14、5名。



1.京都からのお嬢ちゃん

久しぶりに手を焼いた人物とうぢょう。しかし、今思うと、酒に酔ってお嬢ちゃん、といっても主婦だけど、ハイだったんじゃない?



2.他業種の話

めずらしく普通に他業種のまーけてぃんぐの話を聞く。ふ〜ん、ほ〜、へーーーなんだけど、別に機密の話ではなく、想像の範囲内だけれど、こーゆーことは書いてしまうのは支障があってなんとも。ということで、ご興味合ったら、毎週第三水曜なので来るよろし!



3.金ちゃんの名刺、裏面の意味

急趨華蒲(←字が違うかも)の意味ってなに?が疑問だったけど、堅く言うと、「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」と知る。

とは言え、「そういう意味か!」ってのも変な話で、貰った名刺の裏面が、

だったら、どこぞのチームのファンですか?になってしまう。真意は本人にきくこれ宜しアルか?



4.やはり立ち席の方が良いのであるが、、、

幹事でもないながら、僭越なことでありますが、店の誘導に従い、奥座席を陣取ること三回目、私は今回初めて座敷席に行きましたが、やはり、立ち席の方がいい。いっぺんに話す単位が4人になるし、移動もままならない。座席の場合、総勢5-6人までではないかな、、、もしくは、絶対にみんなが話を聞く中心点が独りで、それに全員突っ込みとか。

椅子に座ると、人によって発想が安住してしまうようにも感じる。背もたれに寄りかかったら、TVと一緒で、視聴者に身を置いてしまう。前のめりになったら、今度は密談で空間が閉じられる。

ここら辺、どういう風に話しているかでも、結構、空間に気を遣っているかいないかよく見えて面白いものです。

解決策は、18:30の時点で、テーブル二つ確保できるかどうか(10〜20人)。いまの新宿ないしは、恵比寿だ、銀座、神楽坂(←学校近かったのでなじみなの!)あたりで、それに見合う場所が確保できるかから考慮すべきかも。それでバンドが入らない(入ると話が聞こえない)、そこそこ混まない、決してお洒落系じゃない(環境に影響される人は存外に多い)と考えると結構難しい。

目黒のBlack Lionは必ずしも雰囲気が明るくなく、恵比寿のWhat's Dickens?は音楽が入り会話に不向き、、、銀座の300円Barは混む&ガキがうるせー、各所のHubもあー見えて座席の店だし、、、

こう考えると、立ち飲み文化じゃないのだな、、、こまつたのう、、、*1 *2



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以下はわいわいとは別のことで、最近季節柄あれこれ飲み会が多くて、ちょっと旧友連と関係ない飲み会も多く出たので、なんとなく考えたこと。

長いし、電波なので、お読みにならん方がよろし。

人の話し方・聞き方というのは、興味深いもので、理解できない話、知らない話だとすぱっと興味を失う様子が見えたり、人によっては、その反対に自分の知っているなにかを投げてみてもっと喋らせようとしてみたり。完全に合わせる会話で、「楽しそうだけど、あーたの本音どこ〜」だったり。それのもちっと酷いパターンは、相手には随分色々しゃべらせるけれど、自分の正体が知れるのは、実に用意周到に避けていたり。かつて勤めていた大会社の話をすると目が輝いて、「いまは居ないけど」というと、突如黒目がブラックホールになったり。自分になにか関連があるかどうかで話したり、まったく好奇心だったり。

それで、不思議に思うのが、自分の趣味・関心・感心の話を熱心に話す人って必ずしも居ない。特に一銭にもならないそれ。十数年海外営業やってて、結構、外人とは−わたしの場合、エスタブリッシュ指向と話しないこともあるけれど−趣味、政治、宗教系の話がバシバシでる。

オーストリア人Aはイタリアに奥さんと毎年ワインを買いに行く話をしてくれて、それでオーストリア料理の云々、オーストリア人Bは好きなラリーの話、詳細すっかり忘れちゃったけれど、オーストリアの中産階級の結婚式の詳細説明は大変面白かった。向こうでは、犬など、ブリーダーから予約制で買って、犬について、いわゆるペット販売所などないという話も興味深かった。こないだ事故死した某党首の話もあったり、EUの話がどーこー。スイス人は街の景観がどーこーとスイスの政治制度、スーダン人は人生観と宗教について、あと、歌教えてもらったり、わいわいに来る元部長(米人だけど、既に日本人だ、、、)とは漫画やアニメを中心だけど何でも話すし、南ア人とはバイクの話がなんといっても。後、オランダ系の文化とか、今後マンデラさん居なくなってからの展望とか、イギリス人はコメディの話をさんざん教えてくれて、カナダのユダヤ人は、ややこしいアジア内の国際関係と、シェイクスピアと、日本の民俗の話。思い出す他のアメリカ人はその人の書いたビジネス書の話をしていたが、結局、文学の話。インド人の友達は、パキスタンとの話をしてくれて、それは決してメディアに見る様な単純な犬猿の中ではなく、その後は、フラレてホテルで裸踊りの体験談とか。別のインド人は敬虔な人で、宗教と人生のお話。サウジアラビアのおじさんたちとは、やっぱり、宗教、&日本の若者の性ふうぞく(←なぜだ!?)、あと、彼ら話好きで、これは元来砂漠でなんもなかったからだろうと勝手に思っているけれど、いろんなジョーク持っていて実に愉快でした。パレスチナの方は、ひとしきりの猥談の後に、「戦後何が起きたか、知って欲しい」と自分の体験談を教えてくれた。シリアの兄ちゃん、姉ちゃんとは、シリア美人の放談に、バックギャモンで勝負。別のイギリスの兄さんは日本の武術。ドイツの兄さんは、旅行という行為およびゲーテの話。このドイツの兄さん傑作で、宿でたまたま食事が隣だったんだけど、いきなり「君はゲーテ読むか?」とファウストを開いて話しかけてくる。いや、至って普通の方でしたが、こっちは得意だったので、散々話してその街にあったホルバインの絵のことから、なんやらかんやら。チェコのお嬢さんは、この人は顔つきは普通だけれど、ほんとに心の奇麗な人で、信仰の話や、政治体制の変換による世相の変化。ロシア人の兄さんは、某大の東洋学部にいたそうで、すっかり文学論。単に、飛行機で隣に座っただけのアメリカのおじさんが、実は噴水のすごい技術者で、散々写真付きでいろいろ説明してくれて、向いのおじさん併せて、その後、飛行機の待ち時間に呑んで、イギリス英語のモノマネさんざん見せてもらったり。イタリアの飲み屋で隣にいたアイルランド系アメリカ人は、その人の街のアイルランド人社会や、イタリア人社会の話をしてくれたり。別のアメリカ人は、すっかり、娘さんの離婚と孫との付き合いの愚痴になったり。思い出した南ア人飲み会で、T-boneステーキってなんだ?って聞いたら、左がラムで、右がビーフだ!って、酔っぱらってたから、一瞬Really!って言っちゃって、さんざんからかわれたり、クリケットのルールなんど聞いても理解できなかったり、その人曰く、「オレだって、何年も掛かったんだから!自分でやってやっと判った」と。とある演武会を見た話をしたら、翌日爺さん役員が、「あの話は良かった。居合いの名人が空気を斬っていた、、、というのは、素晴らしい表現だよ」と誉められたり。

たかが仕事の話でも、通り一遍のことでなくって、その人の本音や苦労話をかぶせながら、小ネタが挟まれる。それで、「これ以上はprivateだから、つつかないでね(wink!)」も、よく判る。なんにせよエンターテインしようというものを感じる。

まー、外人も例えばいかにも女狙いの男なんてのは、絶対そんな話にはならんから、まったく個人単位の話か知らんけれど。← やさしいのは、やりたいからって人、多いですから。

わたしなんてどんな話もまー興味を持つ方でもあり、と言いながら、ピンポイントでマイナスの壷に入ると嘲笑エンジンまわしちゃったりするけど、それは兎も角、知らない話はこういう時でなければ聞けないもんだろうし、特に、損得にならない話への態度でいろいろ知れることがあるんぢゃない?などと考えたりする。

趣味のことで、なにか競って秀でよーとする人は、対人関係もそんなだろうし、そこで趣味そのものを大事にする人は、対人関係もそんなもんじゃない?じゃ、なにをもって、大事にしているか?というのは、それは人それぞれの判断でよく知らないけれど。専門的だけど、広がりがない人は、やはり専門的で広がりがない。私みたいに、非専門的で浅く広いのは、どうにもなんの役にも立たない。一見、論理的でクリアーに聞こえるけれど、まったく言葉の上のことで、言葉を現実に一つ一つ当てはめると、なんも使えない「スマート」な話だってある。

なんにせよ、

「趣味何?」

「ヴァイオリンです。」

「・・・・・」

「・・・・・」

ではなくて、

「趣味何?」

「ヴァイオリン。10年やってんですよ、一応。そうそう、最近アマオケに入って、、、」

「最近、なんの曲やってんの???」

となれば、話もつながる。倍のスピードで話すと、情報の行き交う量も倍になる。

いずれにせよ、選ぶ言葉一つ一つがニュアンスに富んでいて、テンポがそこそこ早くて、段々と雲散霧消して、数日経ってやっとストーリーが引き出せそう、、、かも!な話が好きな自分は、常日頃、そんな話はないものか、と期待したり・・・

公的な聞き易い意見ばかりで、ちっとも根本的な価値観が見えない話というのは、結構、疲れるものです。あくまで for me のことではありますが。

いじょう

*1:構えている相手に話しかけてあげるのは、お仕事感がつきまとう、、、なんとかしたいのぅぅぅ。

*2:思うに、店は立ち客が通路を塞ぐのがservingに邪魔だと奥に誘導しているだけで、ここら辺、利用者が360度の視野ができているかで、表に居座ることは可能でないかしら。