どうも皆様こんにちわであります。せるげです。
英語落ちこぼれ→取りあえずTOEIC935点のsergejOが贈る 大人から始める英語講座 index&まとめ
http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20080624/1214234591
の記事をアップしたのが、2008年6月24日ですから、1年と1日が経ちました。昨日書くの忘れました!
あらら!とブックまくられましたあの記事関連ブクマ数はおよそ1,800、全体で私のこのブログのブクマ数は2,000。「あぁ」であります・・・
では、一年目のフォロー・・・なんて、先生風に振る舞うのも僭越なことでありますが、一年間英語のお勉強は続けられたでしょうか?
1.時々休んだけれど続けられた!という皆様
一年間のやったことを一つ振り返って整理です。
- 上述の記事も参考に、発音 / 単語・熟語 / 文法 / 読む / 聞く(見る)どこに不足があるのか、また、一冊の参考書を終えるスピードはいまならどの位かなども考えて、いまから半年、一年の計画を立てる
- 各種英語の資格試験などを受けて居られたら、試験結果の強み・弱みの分析。発音 / 単語・熟語 / 文法 / 読む / 聞く(見る) のどこに弱点があるのか、あわせて考えてみる
英語を読むのが以前に比べて苦痛でなくなっているなら素晴らしい事です。例えば、「単なる記号みたい」が「言葉って感じる」・「楽しんで読めてる」という変化です。そうなっていれば、読んだり・聞いたりの量を増やすのも、日頃のネットの情報収集を海外サイトなどにも広げれば、日常生活が英語の勉強になるかなと。
発音 / 単語・熟語 / 文法は、なんだかんだと忘れてしまうものでもありますから、ときどきやり直したり、判らないとこだけ復習したり、しばらくはいいや!と見切りをつけたりは、各人で判断して良しかと思います。
この段階になれば、なにをすべきかも自分で見えてくるというものかと思います。
只単に、量が足りないということがあるので、まだ読み始めたばかり、聞き始めたばかりだったら、もうしばらくそのままGOです。
- 新聞や論文は読めるけど、ちょっと文学的なものは判らない
- 実は日常生活のちょっとした言い回しがわからない
- 科学ばっかり読んでいたけど、政治や経済のことはなにも言えない、、、
- aとtheがやっぱりピンと来ない! etc
なんて問題意識もでているかも。それはそれで、対策もすぐ浮かぶでしょうし、問題が具体的になっただけでもいいことと思います。これからもそういう問題は次から次に出てくるので、日々対応していく他ないかなと。
2.やっぱり、続けられなかった・・・という皆様
これはなかなか対処法が難しいと思いますが、やはり、「なんで続けられなかったか、やる気がでなかったか」や「あれはできたけど、これはできないとすれば何故か」なんてことを考えるべきかと。
◎何があろうとどうしても続けられない・やる気が起きない
こればかりは、もう自分で見つけてもらう他なく。映画でも小説でも、日々のニュースでも、英語を使うと、接する情報の質と幅が変わってくる。ドイツ語でも、フランス語でも、英語に翻訳かけてしまえば、結構読めてしまう。。。こんなところに利点を見いだすほかないでしょうか。*1
ある程度できると、また楽しさもみつかるもの。しかし、そこまでも我慢できない、、、という場合、いっそのこと、やらないのも手かと思います。無理して、挑戦してダメというなら、ほんとに好きで続けられる事を極めた方がいいかも・・・とこれは真面目にそう思います。
◎一人で勉強していると、ついついさぼってしまう
つまるところ、これも必要性がないからか、、、と感じますが、どうでしょう?
何事も自習が基本と思いますが、無料の英語レッスンですとか、ちょっと集まって話すところなどはネットを探すと幾らでもあるので、そういうところに顔を出して、「他の人もやってるんだから!」と刺激を得るのも手かもしれません。
◎勉強自体が嫌い。ドラマを見たり、記事を読んだりならいいのだけど。単語・熟語、文法の勉強はめんどくさい
という場合、むしろ、読んだり、見たり、聞いたりを主体にして、よく判らない文法事項や単語・熟語、発音が出て来たら、それを調べるやり方にシフトして良いかも知れません。続けられれば、いいわけですし!
わたしなんかは、発音、単語・熟語、文法は最初に基礎くらいはざーっとやった方が楽と思いますが、それも結局個々人にあった順番はあるかと思います。机に向かうのが嫌なら、机に向かわない工夫ですとか、いろいろ考えてみて、合うやり方を探すセンスというのも結構大事なことと思ったりします。
◎無理し過ぎてバテちゃった・・・
これは、割と対処しやすいかと思います。無理なく続けられるスピードや量、難しさというのがあって、ただそれを見つけるのは、自分自身でしかないです。すぐ上のケースとも関連しますが、いわゆる「お勉強」は一ヶ月だけ集中して、後は楽しいものをやって、何ヶ月後かにまた一ヶ月集中としたり、いろいろ工夫はあるかなと。わたしは、記事に書いた通り、コメディや小説が好きなのと、政治経済ネタも興味あるので、ニュースを見ていてもお勉強って気はしなかったです。なんにせよ、「やらないより、ゆっくりでも遣る方がまし〜」くらいに気楽に考えるに越したことはないと思います!!
その他、いろいろなケースがあって、それぞれ書いて行くとキリがないものですが、いけないのは、ただ、「出来ない、出来ない」といって、何が出来ないか、その原因はなにか?と考えないパターン。「どうにかしたいんだぁ」と人に話すところまでが、デフォルトになっていて、実は「そんなやる気がない」なんてのは、どうかなと。そもそも、「なぜ私が英語をやる必要があるのか?」を今一度じっくり考えて、「やっぱり必要ない!」ならないですっぱりというのも潔いと思います。
わたし自身、社会人になってからのこの手の勉強は、二ヶ月くらいしか続きません。いついつまでに絶対なにをというケースは別ですが、特別期限もない場合、二ヶ月頑張って、後はゆるやか・・・。英語でいうなら、発音・単語・熟語・文法などテキストがはっきりしている勉強を二ヶ月でわっと詰め込んで、あとはドラマや日頃のネットうろちょろを勉強と称する。そして、半年くらい経つとまた、二ヶ月頑張るとかなんとか。
3.一年勉強して、幾らか読んだり・聞いたりもすすめたなという方にちょっとおすすめ
一年間の勉強計画の一例として、
第十四回 具体論6 TOEICの試験教材補遺&お勉強の計画
http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20080623/1214149038
を書きましたが、一年と言うと、丁度、読んだり、聞いたり(&見たり)、を初めてまもなくという頃としてます。
読むについて、まずは絵本から、次に簡単な読み物、漫画など、と致しました。それだけだとなんか足りない感じがしてしまうけれど、一語一語を五感で十全に想像して妄想して感じ取って味わって読むので大変なはずです。
なんかそれだけだとのらないという方に、副読本として挙げた二冊は丁度良いかも
さらば学校英語 実践翻訳の技術 (ちくま学芸文庫)
著者: 別宮貞徳
出版社: 筑摩書房
達人に挑戦 実況翻訳教室 (ちくま学芸文庫)
著者: 別宮貞徳
出版社: 筑摩書房
短文の和訳練習になるので、まだ読み慣れないうちに、読むのがいいからですが、ほかにもよさげなものをご紹介!といっても有名な本で手に取った方も多いと思います。
日本人の英語 (岩波新書)
著者: マーク・ピーターセン
出版社: 岩波書店
続・日本人の英語 (岩波新書)
著者: マーク・ピーターセン
出版社: 岩波書店
心にとどく英語 (岩波新書)
著者: マーク・ピーターセン
出版社: 岩波書店
シリーズで三冊になってますが、まずは最初の一冊読んで、気に入ったら好きなだけ。古書で買えば安いですし。
名詞の前に、冠詞が付かないのか、aなのか、theなのか、前置詞や接続詞、時制等々のニュアンスを丁寧に説明してくれます。著者が長年、日本人の書く英語・話す英語を見ながら、どうしてこういう間違いがでるのか、、、と思案の結果、発想の根っこから説明してくれます。大変、判り易く、「それ、あるある」となってしまうトピックばかり。ぜひお楽しみを!
といっても、こんなものぱらっと読んだから、細かいとこに実感が行き渡った英語が使える!ってことはなく、あーあるある、と頭の片隅にちょっと残ったらラッキーくらいなおつもりで。
長年アメリカに暮らして、ちゃんとそこそこの大学でマスター論文かなんか通った知り合いが、「でもいまだに a と the 直されるもん」と言ってました。そんなところに注意しても、どうかなと思いますことよ。
誉めて終わってもいけません
レビューでも、絶賛の多いこの本ですが、全部が全部信頼してもなんだな・・・というのは、なんだってそうであります。「ネイティヴがこんなこと言ってるよ〜、なんだこのタコ!!」くらいで良し。検証を怠らずに深慮をもっての精読が大事です。
冒頭のaとtheの説明は良さげですけれど、次に来る可算名詞・不可算名詞に関して、覚えろというばかりの日本の教科書がどうこう、、、と仰る。まぁ確かに暗記すりゃいいというのは乱暴だ。でも、合理性を説明する著者の意見も無傷なものか・・・。どうも全般的にピーターセン氏に、
英語の方が論理的
とでもいいたげな様子があるのも人によっては気になるかも。そんなものは、言葉自体よりは、話す人の特質の方がよほど左右するでしょう。
ピーターセン氏が挙げている、不可算名詞のinformation / advice / quipmentですが、例えば、フランス語なら、それぞれ information / avis または conseil / équipementとなります。そして!!フランス語ならみんな可算名詞で、複数形おっけーです!!!。フランス人はまともな人間なら当然わかるであろう、可算、不可算の違いもわからない唐変木だとでもおっしゃるのでしょうか?
OEDで語源を見ると、前二者はもとはラテン語で古くにフランス語に入って、それを英語が取り入れた。equipmentはラテン語基盤はないのかな、なんにせよこれだってフランス語からの外来語。でも、輸入元のフランスでは、可算名詞で複数形おっけーです。
そんなこんなで、闇雲に信頼せず批判的に読む必要はありますが、語幹についての説明は、そんな変な話はなさそうで、総じてよいものかと思います。(と、私ごときがいうのは偉そうですが)
では〜
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今日のポイント
一年経ったので、発音 / 単語・熟語 / 文法 / 読む / 聞く のそれぞれを振り返りましょう。
・自分がこの一年どんな勉強をしたか。なにが進んで、なにが進まなかったか。
・自分の強いところ、弱い所はなにか。
・復習すべきものはなにか?どうやるか?どの位で終えるか?
・継続ないしは、新たにやるべきことは、なにか?どうやるか?どの位やるのか?
英語の勉強自体ができなかった、やる気がやはり起きなかった場合は、
・やる気がなかったなら、ほんとうに自分に英語をやる理由なり、必要があるのか?
・できなかったなら、なにが原因なのか?改善するならどうやって?
・ネイティヴがなんか言ったからって鵜呑みにするな。
などなど振り返りましょう。
でした。
次回は、英英辞典のお話でも。