いつぞや、こちらで映像をご紹介したドイツはミュンヘン出身の名ヴァイオリニスト インゴルフ・トゥルバン Ingolf Turbanさん。
あのチェリビダッケに、「ボクはチェリ、君はトゥルビ」と言わしめた(!?)、トゥルバンさんの待ちにまった(わたくし過去に来日してらっしゃったとしてもつゆ知らず)コンサートでした。
5月9日は、サントリー・ホールで、東京交響楽団との協奏曲の公演。ブラームスの二重協奏曲です。
素晴らしかった!
それに
楽しかった!!
ニコニコです。*1
呼吸があって、歌があって、ユーモラスとシリアス、知性と感興をいったりきたり。
詳細は宜しければ、弊本業ブログにどうぞ。トゥルバンさんのおすすめCDなどもご紹介しております。
http://sergejo.seesaa.net/article/118998857.html
いや、5月11日のリサイタルもほんと楽しみです。
もう一回挙げてしまいましょう。
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追記:
5月11日の武蔵野市民文化会館に於ける、無伴奏ヴァイオリン・リサイタルも素晴らしいものでした。その模様に関しては、こちらをどうぞ!
http://sergejo.seesaa.net/article/119300437.html
トゥルバンさんは、さまざまな要素をよく考えた、今時めずらしいと思えるほど、良心的な演奏者では?
・派手なアクションとうっとり表情で、没入型を演じて「深刻」や「情熱」を見せたり
・名人芸をアクロバティックに際立たせて、音楽はどこへやらとしたり、
・みんながよく知ってる曲ばかり、さわやかそうに弾いたり、
・凛とした姿勢を取るなり、もしくはもっとコミカル路線に行ったり、
した方が、もっと世間的にはなんとやらかも知れません。
が、そんなことはしないで、きちんと、ユーモアを忘れず、真摯にやってらっしゃる。
自分をみせつけもせず、曲の音楽の面白さを丁寧に提示します。
上にリンクしたブゾーニやライネッケの協奏曲、エルンストやパガニーニの曲をもし聞く機会があれば、すぐにそういったことはお感じになるかと思います。
「まだ聞いた事がない」という方にも、ぜひ、お楽しみ頂ければ幸いです。
では!
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真面目に推薦しているけれど、ちょっとマイナーなものになると、まったく売れないのです。書籍でもそうだったり。定番という神話を崩すのは、結局、個々の聴き手以外にないような気が致します。