微妙に気持ち悪いネタとかもろもろ

みなえちゃんのパロディ作品より(あんなのマジじゃないでしょ?)、ルー大柴の英語の方がよほど日本的と感じるくらいセンスの悪い愚物のせるげーとお思いください。お寒うございます。



0. ゲーテ曰く

モリエールはどんなに苦しんだことか!ルソーとヴォルテールがどんな目に会ったか!バイロンは、毒舌にかかってイギリスから追い出された。もし、夭折によって俗物どもとその憎悪から逃れることにならなかったら、しまいには、世界の果てまでも逃げて行っただろう。

愚昧な輩が、高貴な人間を迫害するのならまだしもだ!いや、それだけではない!天分に恵まれ、才能もある人たちが、おたがいに迫害し合っている。プラーテンはハイネを怒らせ、ハイネはプラーテンを怒らせる。こういったぐあいに猫も杓子も、ほかの者を誹謗し、いがみ合おうとしているが、世の中というのは、平和に暮らしていくには、十分広くて大きいのだよ。それなのに、めいめいが、自分自身の才能といういわば獅子身中の虫のほかに、ごていねいにも敵を作りだしているのだからね。

ゲーテとの対話 下 (岩波文庫 赤 409-3) の商品写真  ゲーテとの対話 下 (岩波文庫 赤 409-3)
著者: エッカーマン
出版社: 岩波書店

p.270

ここから先は、ネガティブな内容なので、いやだな、、、と思ったら、飛びましょう!お姉さま!

・・・昨日のエントリーは、上のゲーテの言葉が長らく座右の銘なので、かなりのむかっ腹を抑えて、「愚昧な輩が、高貴な人間を迫害」してはいけないと、ちょろっと方向性を変えてみたもの。mixiの方で、「これだけでは内容がつかめないのに反響が多いなぁ」と書いていたのは深夜3:00頃。その後、いろいろ調べている内に、ふつふつと頭に来て、いくつも下書き拵えては消している内に、朝になる。

しかしながら、(ほんとうに本人かどうかは判らないものの)泣き言コメントとお仲間のお追従を見て、さすがに虫酸が走ったので、前々から此の人物に抱いていた疑問を挙げます。皆が誉めるから、なんとなく黙っているのに、うんざりしていたので、丁度、良い機会。

読みもせずにコメントをよこすバカ共相手に、愚にもつかない粗製濫造新書を紹介して小銭まわしていた輩はバカなのか、そうでないのか。どこで聞きつけたか疑わしい丹田話をしながらTVで踊り踊ってる先生や、クラシックを聞くと脳が活性化するなんてたわごとを吐く科学者風コメンテーターを持ち上げるのは、果たして如何なものなのか? 商売上手なのか、文芸を愛する者なのか? 柳田国男の『山の人生』

遠野物語・山の人生 (岩波文庫) の商品写真  遠野物語・山の人生 (岩波文庫)
著者: 柳田 国男
出版社: 岩波書店

の冒頭を引用して、インテリを信じるな、文学者なんぞ信じるなと言い放った小林秀雄。その講演を楽しむと喧伝する一方で、この半ビジネスマンが同様に素晴らしいと持ち上げる数々の作家連にいかほどの価値があるのか?

彼らを持ち上げるような、インテリジェンスも、センスもものにすることならず、見開き分さえ読めない私は、相当無教養な愚物だろうから、戯れ言です。

  • 有名ブログの書評って、随分いい加減ではないか
  • 入門書だの、案内だのはそこそこ、自分で本物に当たる事が肝要ではないか

(人によっては)これが最初の一歩かと思います。一歩歩けりゃ、後は簡単。

大局、意見を一にしているからには、*1「愚昧な輩が、高貴な人間を迫害」する必要は本来ありません。昨日までは、そう振る舞いましたが、記事にして、http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20081107bk01.htm 程度の話を、右か左かも判らんような紹介で、やみくもに今更1,890円と二時間費やさせよーなんて、、、喚起せねばならないものってもっとないのか、あれが最良の選択なのか、センスのない私にはどうにも疑問ばかり残ります。



1. 分割して統治せよ。

いろいろ見ていくと、古来「分割して統治せよ」が実に有効で、いまだ実効的な手段として用いられていることが多々。少数異民族を使っての統治もほんと多いな、、、と今更ながらに感心。意図的にやってんですよね、現代も。



2.突然ですが、アントニオ・グラムシって結構好きで、、、

イタリアのレフトでしたが、ケインズとお友達のピエロ・スラッファのお友達だったりという変わり者のグラムシ。まぁ、あまりレフトであることにこだわって読まずとも面白いので、結構、好きだったり。私が読んでいるという事は、既にレフトにこだわらず読めるってことでもある???「理論は悲観的に、実践は楽観的に」ですとか、なかなか名文句も多いです。理論が楽観的で、実践がいきあたりばったりな私では、いかんともし難いです。

かつては、翻訳本というと、

グラムシ・リーダー の商品写真  グラムシ・リーダー
編: デイヴィド フォーガチ 翻訳: 東京グラムシ研究会
出版社: 御茶の水書房

を当たることになったのですが、これは、翻訳の日本語が部分的にこなれていなくて(分担訳なのでしょう)、随分困りながら読んだものです。でも、最近は文庫本が出ていて、翻訳もましになったのかな? ← 確認してないので自信なし。

グラムシ・セレクション (平凡社ライブラリー) の商品写真  グラムシ・セレクション (平凡社ライブラリー)
著者: アントニオ・グラムシ
出版社: 平凡社

新編 現代の君主 (ちくま学芸文庫) の商品写真  新編 現代の君主 (ちくま学芸文庫)
著者: アントニオ・グラムシ
出版社: 筑摩書房

上の平凡社の本に出てくる陣地戦の話はなかなか面白いです。上述 0. があるので名前は控えて、ものまねしてみると・・・


古い構造の社会は、革命が起きないもんなの。これが理論と違っちゃって、みんな「なんで〜」って思ってたわけ。で、それが何故かってグラムシは考えるのよ。古い社会って、多数のサブシステムが複雑にからんで出来ていて、一つをひっくり返しても、すぐに他のものが代用する。だから大変なんじゃない? 切りないじゃん! その点、ロシアなんて、結局、皇帝がトップにいるだけの単純な社会構造だったから、頭だけすげかえればっおっけーて、革命もできちゃった、そんなわけ〜*2

グラムシを読んでいると、立場上そんな複雑な社会をひっくり返すことを考えなければいけないながらも、「そういう社会って強いよね、、、」と賛嘆しているようにも感じる。これって、ウェブってものを考えると、理系の人も想像しやすい話でしょう。

ぐろーばるすたんだーどだ、なんだかんだと押し付けるのって、こういう複雑な社会をひっくり返したいというものなのか。。。人は、世代ごとに一定数リセットされるものですし、そもそも、文化遺産をついでいる階層の絶対数は少ない。メディアを使って大掛かりな仕掛けもいまや可能。

しかし、地域性がなくなった社会なんて味気なくて住むに値するかどうか、はてさて。



3. 微妙に気持ち悪いネタ

元記事

http://sankei.jp.msn.com/world/america/080510/amr0805101854009-n1.htm

うぇぶ魚拓版

http://s03.megalodon.jp/2008-1108-1406-01/sankei.jp.msn.com/world/america/080510/amr0805101854009-n1.htm

こういうのって、痛い陰謀系サイトでしか見ない話だったのに、普通のマスコミまで、、、

ま、手の届かないとこの出来事を云々してもしょうがないですが、「なにがしたいの???」とキモイですね。巨大草の根うぇぶ辞典にも、昨年後半位から当たり前のように項目が挙がってたりして。。。関連団体の会議報告や、講演レポートなどいろいろ見ていくと、どうにも、、、

点が線でつながる感じ?

*1:とは言え、インテリだけ英語って話も、感覚的な話なら兎も角、具体的に考えるといろいろねー、ですし、「明治文学が完成形」とでも持ち上げるのも、まーこの人のセンスがセンスだけに「しょうがないなぁ〜」と思うし、そもそも文学が特権化されているのも、まーこの人、単に本読んでいるだけの方だからやっぱりなぁ、、、などと思っているので、ほんとは全然意見を一にしてませんなぁ。。。

*2:私も記憶しているのは、この話だけなので、これを読んでしまったからには、わざわざ一冊買う必要がないかも!?