最近のもろもろ − お仕事関連、やわなファインマンのおすすめとかなんとか

こういうものは、人に見せるというより、自分で整理みたいなもんらな〜

丁度そんな記事を書いた先週から一週間。

1)お仕事関係(プロフィール欄ご参照)

・先週済ませたブログ改変(2カラム→3カラム、手作りの記事案内)で、流入3〜4倍、実質的な読者(何分もちゃんと読むお客様)もそれに比例。お買い上げも、英語記事に頼らず毎日クラシックで入る(・・・と偉そうですが、内心平身低頭でございますっ)。

→当たり前なことに結局大きな網は検索だなとよく判る。勿論、良い記事・良い情報が重要なのは疑いないけれど、それは自分の実力もあり、日々試行錯誤中。

・検索対策第二弾で、i) 自分でなんとかできるリンクについて、アンカーを改訂中、ii) ついでに記事のリンク切れ等々手直し。をやっているけど、結構、大変だ。けれども、実店舗で言うなら、棚の整理や掃除みたいなもんだろーなーなどと思ったり。

・前々から思うのが、やはり来訪者の方々には「お手軽アフィの小遣い稼ぎじゃね」といった認識が多かろうかなと。それで、アフィリエートを切ってのご購入も多かろうと予想。少なくとも、全員が全員、「当店でお買い上げ!」とも思われない。そこで「無謀にもフルタイムなんですぅぅぅ、ううぅぅ」というメッセージを入れてみる。はてどうなることやら。

まぁ、ひじょうしきだからこそ面白そうではあるし。←解決法が不明なので

来訪者側が得体の知れない人間に得をさせる言われはない」と考えるのは、それはそれで当たり前のこと。「ネット上のことなんだから、タダでやれよ」と考える向きも多かろう。では、そこにお金を払っても良い・・・というクォリティはなんなのか?というのは、まださっぱり判らない。ので、「わたしゃ、こーゆーの売りたいの!!!」という風にしよーかなっということかなっと。*1

(最初に検索に来る時は、not for shopping。二度三度と訪れることになれば変わるとか???それこそ、顔出しなども重要要素かも。)

・当面、月に売上500kを目標としよう(その10倍がフルタイムとできるかどうかの境目でしょう)。

・時間がめちゃくちゃな活動状況で、曜日感覚はないは、食事もいい加減だわ。ピアノの練習もできないは、実はよろしくない状況。

2)ノーベル賞NHKファインマンの書籍で文系におすすめ

愚生「相変わらず、衆院選挙しましょの偏向報道すごいねー」父「いくら何でもやりすぎだ」なんて家人と話していて、突然、速報。結局、三人受賞なのにちょっと混乱した様で、三人の名前が次々に入れ替わって「一体、誰が受賞したんだ???」状態で面白かった。京大の理科出身の友人が、10年前から「この人貰えないのおかしいんですよね、引用もすごいんだし・・・」と言っていたのを思い出す。今夜は化学賞もということで、実におめでたい。←という程度の理解です。

あーゆー話は、言葉だけでいい加減に理解すると、シュレジンガーの猫を神秘的に語っちゃうんだろうと思う。たかが経済学だって、TVの経済アナリストやら先日まで元気だったKOの先生方とか、「それは言葉遊びでむちゃくちゃだろう・・・」と感じていたのだから、あーゆー話だともっとそーなんだろーなーと。例えば、杉本栄一著『近代経済学の解明〈上〉第1巻 その系譜と現代的評価 (岩波文庫)』『近代経済学の解明〈下〉第2巻 現代的主潮流と新展開 (岩波文庫)』なんて、シンプルかつクリアーな学説史だけど、この言葉がどういう特定の意味を持つかがあって、今どきのマクロの教科書で習った場合、全然意味が通じないと思う。←経済学部のがくせーさんに聞いても、ほとんどちんぷんかんぷんと思う、まじな話。愚生が聞かれても、「えーーっ、それは〜」とあの本、この本ひっぱりだして、「こういう前提がありまして・・・」って難しくはないけれど、いろいろ説明しないと無理。

さてさてさて、で、文系な本ばっかりではなんか宜しくないので、頭の偏りを治そうと、心がけだけは月に一冊はまともな科学の本を読もうとするけれど、結構時間がない。素粒子どうのこうのも、「もと粒子って、ちょうちっさいよ」くらいの理解だ。そこで判ったように語らないのも重要なことだと思う。いまkany1120ちゃんに、少しはどんな世界のことか大学の教養程度の物理はちゃんと判りたいと相談中。

それは兎も角、

光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 (岩波現代文庫) の商品写真  光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 (岩波現代文庫)
著者: リチャード・P. ファインマン
出版社: 岩波書店

は、ほんとに面白かった。ファインマンが量子電磁力学をしろーとに語ってみせましょ〜と実施した講義録(←読んだにも関わらず、量子電磁力学ってなに?ってわたしですが・・・)。

いわゆる「ポピュラーな」科学解説というものは、得てして内容をゆがめてしまったり、似ても似つかないように変えてしまったりすることで、見かけはわかりやすくしているものが多いようだ。しかし、この本の主題を尊重するわたしの気持ちが、そのようなことだけはどうしても許さなかった。

記述で面白いのが、どんな実験をして、どんな結果が得られて、それでこんな考えが生まれて、次はこんな実験をしてみて、と具体的に話が進むこと。数式抜きで、実験&思考過程を噛み砕いて説明しながら、比喩が一切なく、「これはどこの誰が発見して、、、」と名前を知らせて安心させることもなし。上に引用した通り、判った気にさせるなんてゼロな希有な書籍。

どんなことが書かれているか・・・というのは、ほんとタイトルの通り、「光と物質のふしぎな理論(原題もそのまんまで、The Strange Theory of Light and Matter Quantum Electrodynamics)」で、光の粒子がこんな動き方をしまして、、、電子とその相互作用はこういうものでして、、、という、そのまんまずばりの物理の話のみ。学説史でなく、ほんと物理の話。それで面白いというのがまた面白い。普段、体に浴びている光が、極小の世界でそんな動きをしているとは・・とちょっと世界を見る目も変わります。(勿論、極小の世界の話で、日常生活がどーにかなるってことではないですっ)

後半、ちょこっとムズかしくなるけれど、理系な友人に聞いて納得。普通に書物を精読できる方であれば、困るほど難しくはないかと思われます。文系のぼんくらな私でも読み通せて、判った気にさせずに、ハードなサイエンスの世界で、「なにをやっているか」を垣間見せてくれるという有り難い書籍と思っておすすめであります。

読後、少なくともこういうものを読んでおけば、迂闊に科学的メタファーで小話する様なみっともないことはしないと感じました。こっから先は、しろーとは手をだすなよ・・・といういい見本というか。数学が出来ないけれど、物理を体感したいという方には、ほんとおすすめであります。*2

3)先日のハーゲン弦楽四重奏団

ついでに。先日いったハーゲン弦楽四重奏団のコンサートで、彼らは少なくともモーツァルトにあたっては、所謂古楽の演奏形式を用いていたんだな・・・と納得。とは言え、モーツァルトラヴェルでは四人の響きが奇麗と感じず、ドヴォルジャークが一番まともに聴こえる。アンコールのベートーヴェンは、セリオーソの第一楽章で、えらい早さで弾いていたけれど、早いだけでアンサンブルとしては随分乱暴ではないだろうか。「運動会じゃないんだから・・・」と感じた。

いつぞや、衛星TVで流されていた彼らの昨年のモーツァルト来日演奏会に感心して、「最近、変わったのかな・・・」と行ってみたけど、どう評価して良いものやら。海外の演奏会レビューなら、ハーゲンについて、なにかあるかな・・・と思ったけれど、探し方が悪いのか見つからなかった。

経験上、古楽方式のボーイングでも、ちゃんと奇麗に聴こえるもんだと思うけど、今後、その点をもちっとはっきり確かめようかなと。

*1:http://sergejo.seesaa.net/article/107124786.html#uresujiのリンク先に弊店で売れたアイテムが判ります。堅物過ぎず、ゆるすぎずで、毎日なにが売れるか見ていると楽しかったり。チェリビダッケフリッチャイはみんな持っているから売れないのか、見向きもされてないのか、ちょっと判らない・・・

*2:先日亡くなったカナダ人の友人のこれまた友人が幼少の頃、ファインマンがよく家に遊びに来ていたそうで、「エッセイのまんまに話が上手くて、ほんとに面白い人」とのこと。