1.1Q84
ヤナーチェクのシンフォニエッタが云々のくだりからして相変わらずだなーと思うのですが、人気があるならいいのでしょう。1ページ目ですが!!
取りあえず、ヤナーチェクのシンフォニエッタについては、特に名盤!というおすすめをわたしは持たず、
ヤナーチェクのシンフォニエッタのCDを探すの一番人気のセルも
バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ
ジョージ・セル指揮 / クリーヴランド管弦楽団
販売元: SONY MUSIC
好きですし、ヤナーチェクのリヴァイバルに貢献した、マッケラスなども好きです。
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
マッケラス指揮 / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レーベル: ユニバーサル ミュージック クラシック
音楽共々、ぜひおすすめなものが
チェコ音楽の魅力―スメタナ・ドヴォルジャーク・ヤナーチェク (ユーラシア選書)
著者: 内藤 久子
出版社: 東洋書店
の書籍。チェコの19世紀音楽史を、スメタナ、ドヴォルジャーク、ヤナーチェクの三人に焦点を合わせて説明するもので、これを読むとヤナーチェクへの興味も多面的になるといいましょうか。
それ以上に、19世紀のナショナリズムと国民芸術というもののチェコに於ける三事例を幾分詳細にみることになるので、日本語が亡びるとき―英語の世紀の中でを読んで感心し、アンダーソンさんすっかり偉いと思ってしまった方には、いろいろと自分でものを考えるには良い題材かなと。*1
2.なんとやら、、、
ttp://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51218475.html
その日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で宣伝の片棒かついだ方ですが、先日も経済学ってなに?という論難に「経世済民の学って、普通最初の授業でいいますけれど」、、、と思いましたが*2、まぁあのような口調で人文系がダメよと語りたくなる『気分』は判ります。あくまで『気分』です。「役人はみんなひどい」、「世襲はなにもかもダメ」と言っちゃう程度の気分ですけど、それじゃ小学生と変わりゃしません。
書き手の御人については、日本語が亡びるとき―英語の世紀の中でをベタ誉めしちゃうことは勿論、統計学系の愚にもつかない新書推薦したりで、大人の事情があるにせよ、ないにせよ、どうなんですかしら?まぁどうでもいいや。
新書レベル、新刊レベルでの知識で色々まかなうのではすぐに限界が来ると思うけれど、はてなまわりの知人も立派な学校をでていらしって、存外、そこらがつかめてない様子が不思議でもあります。*3
そうそう、美苗ちゃんの本の狂気のご推薦について、とある理系の方から、「あれは理系が理系のために書いたからいいんです」というご意見頂きましたが、まったくそういう考え方はわかりません。意味がわかりません。ごめんなさい。
怠け数学者の記 (岩波現代文庫)
著者: 小平邦彦
出版社: 岩波書店
ボクは算数しか出来なかった (岩波現代文庫)
著者: 小平邦彦
出版社: 岩波書店
↑これのどちらかに、数学のベースが国語にあってなんて話があります。別に国語の方が偉いとかでなく、母国語というのは数学の思索にも大変影響していて、各国の数学者の思考にも特色がある*4、といった話です。ほんとかどうか知りませんが。
さてそんなこんなは兎も角、上のURLの文章から一点、
これはあくまで私見ではあるが、経済成長モデルというのは、「不断」で「無限」なのではなく、「断続的」かつ「有限」という、むしろ生物進化に近いものだと私は考えている。「断続的」はとにかく「有限」であることは確かだろう。ある「経済物」の成長はロジスティック式に従うが、イノベーションによって今度は別の「経済物」が登場するので、「大雑把」に観察すると今のところは幾何級数的に経済全体が成長しているように見えているというだけだ、というのが目下の私の仮説だ。
こういうのは、シュンペーターだの、ゼロサムゲームがどうこう、希少性のなんたらの前提とか、はたまたバタイユがどうこうとか、ベイトソンは理系にしますかね文系にしますかね、いろいろ言っている人は、昔っからいる。そういうものをまったく知らんで言うのと、知って言うのでは違う。いいこと言うなら、知らないで言ってもいいのだけど。
まーでも、未苗ちゃん担ぐのは、元の教養疑った方がいいんでないかねー*5
p.s.:同じプログラマーさんによるおすすめなら、『増井の本棚』の方が良いと思う。
*1:日本文化なんてマイナー〜なんて言ってるうちに、外人が日本の酒蔵買ったり、古民家買ったり、それに合わせて古文書研究したりしてんじゃないですかね。ジョブスか『弓と禅』愛読して、頻繁にお忍びで京都に来ていたとか。そっからなにか生んでる外人がいるのに、「亡びる〜」「近代物を〜!」とか・・・。
読書センスがあるなら、戦後よりは戦前、明治以降よりは明治以前に段々向かって、そっから新たに日本語表現考えると思うけれど、どうなんでしょ。
*2:これは日本語の訳語の由来ですが、economicsの語源については、各自お調べのことを。
*3:近年、高い単行本でしか出さないような本が文庫化される傾向はありますが。
*4:そうだとしたら、英語一本化はよくなさそうですね
*5:後日注:グーグルがマインドフルなんとかを社員の教育・福祉に入れてます、って、あれ禅ですからね。にっぽんきんだいぶんがくやにっぽんきんだいしそうには出てきやしません。明治で捨ててるんだから。
家康がなんどもなんみょうほうれんげきょうと紙に書いた話とか、知ってるのか、知っていても、それが非合理的な精神修業くらいにみえないのではないか・・・
本性は、肝心なとこで頑張らずにひょろっと長いものに巻かれる、心の底のブランド信仰を理屈で覆ったインテリさん・・・とこじゃないのか。そのお友達の話でも、フランスで、外国語ばりばりで、小さい頃にバルザック全集読んじゃった、数学できる!とか、中学生の張り合いじゃあるまいし。 アップダイクがなんか言ってると、もう自信なくなっちゃう。そんあにアップダイクってすごかったか・・・うーん。グールドが草枕大好きなんだが、それじゃいかんのか?高卒グールドはダメ?