新旧露都旅行記第二日 - 於モスクワ

某月x2日於モスクワ

20090126032822昨夕到着後、真直ぐ宿のMariotteへ。今様の宿で特記す可き事不有。

今朝降雪有り、外気-5度。此の気温ならば毛糸の上下は余計也。此地に転勤中の旧友在り。何につけ手配は同君任せ、気楽な身分也。週末故同行被下。曰く、先週迄は連日気温は-25度に降下、今週は偶々暖かく幸運と。露国の厳冬を期待したる処、残念也。

20090126032823於トレチャコフ美術館。十二、十三世紀のIconを楽しむ。入り口にてビニール袋を受取る。雪に濡れたる靴で館内を汚さぬ様、足下を被う為也。

十五時過ぎ、今流行の食堂にて昼食。外内装は欧米諸国の其れに比して遜色無し。海老の塩茹、Beer、Vodka。一人当りR1100。デザートの焼き林檎が素朴で取分け気に入りたり。

連合い道中の電器屋にてvideo tapeを購入。其の道程が面倒也。店員に品を告げ、伝票を貰い、支払い窓口へ。其処で金を払い、受取りたるreceiptを別所の商品交換窓口に渡し、漸く品を手元にす。

大通りの車の往来は頻繁で、積雪とならず。除雪車も散見せらる。歩道や屋根には其処彼処と雪掻き作業者在り。雪山は随時トラック回収し、郊外に捨て去る次第。裏通り迄は手が回らず、雪に埋もれたる車多し。

雪が無く共、道は凍結す。snow tyreを履くと云へ共、運転手の技量には感心す。アクセル、ブレーキ等操作は繊細で障る処無し。

20090126032824ボリショイ劇場白鳥の湖を観劇す。前より三列目左端に座す。バレエ鑑賞は初めてで評価の基準は無かれ共、概して上手くは見えず。拙いと思てか、前の年寄りが仕切りに首を振る。楽団の演奏と墺国の花嫁の踊子には感心。幕間の休憩時間、喫煙許さるるは便所のみ。甚だ混雑せり。

観劇後、ウズベキスタン料理屋にて煮込饂飩。見渡せば、男客は大概四十過ぎで地味な背広姿。女は幾分小奇麗な服を纏う。英国人か米国人か、地元の娘を連れる者在り。愛人の類か。



◎写真解説:クリックで大きくなりますよ

1枚目。マリオット・ホテルの何回だかのエレベーター・ホールで撮った景色だったような。雪がちらついたので、撮った記憶がありますが、写ってないですね。

2枚目と3枚目は、ボリショイ劇場内です。ドガ風に撮ったつもり・・・ですが、3枚目の手前にはほんとはお客さんの頭があるものの、あまりに生々しく写っているので、カットしました。椅子はあんな感じで、一個一個普通に木の椅子があって、きゅっきゅっと方々できしむ音がしたり。

その晩の出し物は上述の通り、白鳥の湖。バレエのことはよく知りませんが、ボリショイ劇場は、良い演じ手の確保に困っていると、その時聞きました。プリマドンナはがっしりした方で、黒鳥の方が似合っていて、ちょっとイメージとずれたかなぁ。

日本人の小さい男性が人気のある人らしくサブで出ていました。ちっちゃいけど跳躍力があって活き活きしてぴょんぴょん飛び跳ねていましたねー。お名前忘れましたが、先日日本でその方を紹介するTV番組があったような。結構な人気で大きな拍手を貰ってました。

到着直後数日は、景色に慣れず、あれやこれと目移りするばかりで、写真はこんな程度しかとっておりません。「あれも、これも、収めておかねば」と思うには間がありました。