新旧露都旅行記第一日 - 出国

某月x1日

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年明けより出張と来客に忙殺せらる。昨日も南ア国某氏を送る。帰宅後連日の会議報告を纏め、初めて荷作りに取掛かる。終ゆる頃、朝は六時をまわり、漸く旅行気分となる。

空港で機内添乗員G女史と目見ゆ。紺の制服姿にて、普段と異なる印象也。女史巴里便の業務。

暇潰しに旅行案内購入。空港の喫茶店に眺むれば、コソ泥や悪徳警官の記述ばかりなる。大いに笑う。

毛糸の下着を上下に、防寒は万全。それ故、出発前に酷く汗を掻く。

出発口で見送られる自衛官が数名。時節柄イラク行きと推察す。

於機内只管に眠る。椅子毀れ居り、寝心地悪し。窓に隙間のあるらむ、耳甚だ
痛し。



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◎写真解説:現代文で普通に参ります。

本日の三枚は、初日、モスクワ到着後に撮ったもの(のはず)。昼過ぎ頃に着いた記憶がありますが、記憶が定かでありません。到着日には撮れなかった可能性もありますが、いずれにせよモスクワです。

一つ目は政府庁舎のはずですが詳細は忘れました。判り易い社会主義建築。電線の内の幾つかは街中を走るトラムのもの。トラムと言っても、足はタイヤの電気バスだったと覚えております。利用客は昼夜を問わず多く、市民の脚です。

二枚目は随分小さいので判り難いですが、鴉を撮ったもの。青み掛かった灰色と黒の二色の鴉。欧州でも、インドでも、こんな二色の鴉を見ました。建物の色は全般的に落ち着いてはいますが色とりどり。
モスクワの方がサンクトペテルスブルグよりはくぐもった色合いでしょうか。

三枚目は街中で見かけた寺院。有名なクレムリンの宮殿ばかりでなく、こういったおもちゃのようなお寺が方々にあります。この写真一枚では中々伝わりませんが、どんよりした空の地味な街の景色に在って、鮮やかなアクセントとなり、目を楽しませます。