いやー、ほんとに寒い!!禁煙しようと少なくとも部屋では吸わないことはこの一ヶ月守って居りまして、でも、ベランダで時々吸って居りますが(←禁煙ぢゃないっ!!)、こんなに寒いとすぐに消して帰ってくるし、なんだか寒中気持ち悪くなるので良い機会です。数は随分減りました。数日で一箱。。。*1
さて、最近、敬語にしてやられたと申しますか、とんでもない大間違いをまたやった私でした。過去のとあるエントリーで、使い方をすっかり間違えていたところ、通りすがりの方のご指摘。御方お名前は残されませんでしたが、あらためて深謝申し上げる次第であります。
愚拙の愚劣な間違いを、簡単に説明致しますと、自分の文章をお読み頂いた御礼に「拝読ありがとうございました」と書いてしまっており、それは
読者の方が私の文章を拝んで読む
と言っている事ですから、
せるげーおおたわけ!!
であります。そこで、「こりゃ、いかん!」と取り出しましたる一冊の本。
敬語を使いこなす (講談社現代新書)
著者: 野元 菊雄
出版社: 講談社
敬語学習に中々おすすめです。自分は今回で二度目にしっかり読みましたが、本の片隅の読了日のメモを見たら、前に読んだのは1991年1月。いやー随分経ちます。。。
敬語(含む謙譲語、丁寧語)と言うと、上下関係だの貴賤だのへの反発を感じる方もあるやも知れませんが、私としては、誰に対しても敬う態度・丁寧に接する態度は悪かないと思います。こういったものを未読でしたら、ぜひどうぞ。*2
おすすめポイントをおもいつくままに挙げますと、
- 209頁で薄いです。
- なんかしかつめらしい感じを持たれるかも知れませんが、著者の口調は至っておだやか〜
- 大まかなルールは説明されますが、著者はゆるやかな考えをもって居られます。ここはグレーだからどちらでもOKとコメントされたり、迷ったら“当人に聞かれて困らない様に”言えばよいでしょうなんて、ちょっとしたアドヴァイスも。こういう一言が有り難いものです。
- 実際の会話例・文章例とその説明が良いバランス。理解し易く、読み易いと思います。
類書はいろいろあるのですが、細かくて整然としたルールをずらずら並べられてもなんですし、あんまり、簡単に場当たり的にあーだこーだ言われてもしっくりこないもの。いろいろ考えると結構バランス良くできているのでは?1980年代末の本ですが、私は古いものとは感じませんでした。
もう少し細かく見て言いますと、
- 第一章 まちがえやすい敬語 ... p.7
ここに50問の例題があって、今現在の能力テストになっています。なかなか手強い問題あり。解説は答えを言うだけでなく、考え方も書いてあって、そこも有り難いところ。結構、年配の方でも満点は難しいかも知れません。お試しあれ。 - 第二章 日本語のなかの敬語 ... p.45
この章は、戦前戦後で大きく敬語がこう変わりました、住む地域で同じ敬語でもこう違いますよ、なんて話ですが、一番寛容なところは、日本語の論理を支える役目、人間関係の把握・説明を担っているのが敬語、ということでしょうか。 - 第三章 敬語についてのきまり ... p.83
前半は敬語のルールの簡単な説明。後半で、話し手、聞き手、会話にでてくる動作主体は誰かをさまざま変えながら、一つの文章をこの場合はこう、あれだったらそれと言い換えて説明するところが中々面白いです。結構、複雑で頭抱えます。 - 第四章 ビジネス現場の敬語 ... p.161
タイトルの如く、ビジネス現場を考慮して、付加説明。 - 第五章 これからの敬語 ... p.197
これからの時代にあるべき敬語は、、、というお題目で、大きなテーマ・小さなテーマをさらさらっと。なかなか身に付かないので、使って慣れましょうとありますが、その通りと思います。
といったところ。
パズルの様な面白さもございましょうか。私なんていい加減なもんで、日頃の踏み込んだ(=無礼な)発言を中和させる為に、敬語を大事にしていたり・・・
ではでは〜