1.実はオシム監督はここ最近の一番のアイドルでした
あんまり語られないようになったので、今更ですが。オシム監督好きでした。いろいろ出た本も実は読んで居ります。日頃、古典だ、経済学だ、クラシックだ、といいながら、そうでないものもそこそこには目にしていて、本気で楽しんでいます。
昨日は車内で、
さよなら絶望先生(15) (講談社コミックス)
著者: 久米田 康治
出版社: 講談社
を読みながら、クスクスしておりました。
いま、
かんなぎ 1 (REX COMICS)
著者: 武梨 えり
出版社: 一迅社
買おうか悩んでいます。。。
この『かんなぎ』という作品、1) TV版の演出見ていると、やはり原作の完成度の方が高そうだなぁ 2) あー見えて、原作は女の人なのです! 3) 作品自体は、TVで「うーーん、、、」と評価しかねていたけれど、死んだ仔猫を胸に抱えて土に還すシーンがすごく良かった。あれなら猫も浮かばれると思って、ほっとしました。男の妄想ながら、あれは、「吾が身は成り成りて、成り合はぬところ一処ある」神*1でないとだめだなぁと。どうでもいい可愛い子ちゃんな、ラブコメだけでない何かがありそうだな、、、と勝手に思っています。
閑話休題、オシムさんは、最近稀れに見るコミュニケーションの大家だなと感心してました。しかし、皮肉屋とばかり言われる。そういうレッテル付けは聞いていて歯がゆいものです。レッテルが合っていた試しなんてありません。あれが皮肉屋なら皮肉屋にもいろいろ種類があろうというものです。著作だけでなく、雑誌やTVのインタビューを追いかけて、ほんとに陰に陽にメッセージをあちこちに飛ばしていました。唯一の問題は、受け手側が感度が鈍いのか(多分、選手)、知らない振りをしているのか(協会)、決して真面目に受け取って考えなかったことなのでしょう。受け手あってのメッセージですから。。。*2
売れた本なので、ご覧になった方も多いと思います。
オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)
著者: 木村 元彦
出版社: 文藝春秋
などは、ベストセラー本もこういうものなら大歓迎です。
いやもう、立派な顔をされているなと。
2. 高木浩光さんはちょっと大人げないからこそあんな仕事ができる
持田トピック作成という大人げないイタズラを見て、まったくそういうことなんだなぁ〜と。「やりすぎ、やりすぎ〜」などと言いながら、評価している方も多いってところでしょうか?そのくらいでいいのかな〜と。
この方は、ご自分の記事のトピックに時折一言二言コメントを書いていらっしゃいますが、再三、「自分の意見はどうなの?」「あなたは何をするの?」という言葉があって、それも大変立派な姿勢だと思います。
私など、その分野まで自分でカバーできません!と逃げの姿勢を打ちながらも、お叱りを受けたと考えて、そちらの方面の私よりも詳しい友人に話を聞いて、いろいろ考えたりはしております。それも友人頼みだったりしますが、その変わり、古典や経済学の話はこちらが友人に与えるもので・・・、ともちつもたれつです。
3. だから、「信じるよ、オレ」っていったら、またとりちがえるぞっ
http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20081113
あらら、またまた。甲陽軍艦が出て来たのは意外でした。知らなかった一面。そして,甲陽軍艦が出て来た事で、単純に喜んでいる自分でした。。。← 単純すぎるっ
主催したがり屋が、「徒党を組むな」という。あーゆー懐疑家で日頃調べるのが仕事の癖に、「信じろ」という。
こりゃなんかあるな、、、もしや、これこそ、ほんとうの中庸だ!
と思って、スターがたくさん付いている、、、さすがな読者層。。。
いずれにせよ、「おぉ、なんて遠回しに、、、」と読んでおりました。以下は蛇足ないしは、私の勝手な電波系妄想です。*3
孔子の云う中庸とはまさしくそれなのだ、適当に間をとって妥協することではない!と強く主張したのが、また小林秀雄だったり、、、*4
Xへの手紙・私小説論 (新潮文庫)
著者: 小林 秀雄
出版社: 新潮社
えぇ、小銭が欲しくて、便乗商売しちゃいました。。。← 恥だ、ブタっ!
小林秀雄の本を読んでいると、時折、論理を追うのに「あれっ???」と道を見失って、すっかり考えてしまいますが、その点では同君が記事で薦めていた音声素材は、大変良いものと思います。講演を聴いていると、「おぉ、突然大上段に!」「そこで猛烈に飛び道具?しかも、客席に乱射!」、
それ あり マジ? みたいな
とこがあって、著作を読む時も随分気が楽になるのではないかしら。
小林秀雄は直感で話していて、一つの文章でキラリとしたことを言うけれど、前後の文章とつながりがどうかと考えると破綻していることが多い。
全部が無意味というのも雑な読み方で、たまにキラリとした一文は評価できないと、読み手として危うい。
話が変わるというか戻りますが、徒党を組まないなんてことに、なんかこうロマンティックなもの(?)を合わせるといけないのだろうなぁ、、、
孤独 一匹狼 かっこいい みたいな
ものはケッコー間違いで、そういう人は、一人で居る方が、気が楽なだけだったりしますから!信じろといっても、「まじそれ?」とか調べていたりするものかなと。
独りじゃどーしよーもないけれど、何かに所属した安心感を持つってのもなんであります。個の知識の集成であるらしいこのネットの社会で、結局、頼りになる誰かさんを見つけてるだけだったらなんであります。勿論、自分で何でも調べるわけにはいかないけれど・・・
まー、中庸ってのは、なかなか難しい、、、けれど、
難しいから、わざわざ孔子が問題にしてるの!!
と小林秀雄。大変短い文章なので、待ち合わせの時間を持て余していて、たまたま思い出す事があれば、立ち読みででもっっっ
・・・と、便乗して勝手なことを申しました。。。← 奇麗な方だったら、「この厚顔無恥!」とののしってください。
ついでに、小林がどこかで引用していた言葉。誰の言葉だったかも忘れましたが、
英雄は大衆の余興であり、大衆は英雄の砲弾の餌食である
逆だったかな、、、どっちでも一緒です。こういう言葉を聞いて取る態度も、
- その通りだ。餌食を探そう。
- そりゃ、いかん。餌食を逃がしてやろう。
- その通りだけど、砲弾は小さくしないと、、、ほれ、そっち側も余興を楽しんでんじゃない!
- よく判んない
などといろいろあって、、、結構、餌食を探したがる狼が多いから、みんなも火の用心だけでなく、注意してね!!
では〜*5
p.s.:序でながら、
ttp://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/11/post_5545.html ←hを取ってあります。
タイトルは下品ですが、もしそうならば、日本「語」が亡びるどころでないだろ〜、みたいな
*1:これ。 古事記 (上) 全訳注 (講談社学術文庫 207)
全訳・注: 次田 真幸
出版社: 講談社
*2:試合に勝つ事以外が最終目標になっている方々が居た and/or 居るというのが最大の問題なのか、、、
*3:信じなきゃ、信じなきゃ、ってスターだったとしたら、もう、私でさえ壷を売りたくなりますなぁ。よくないですなぁ。ナイーブに信心深い理解をした場合、金ちゃんに直接話をすると、いろいろなにかまた別の話が出てくると思います。信じろ・・・という小林秀雄が何冊本を読んでいた?と考えると良いかも知れません。
*4:こういう大事な問題を真顔で問題にできたし、大体正解なところが一般的な日本の思想界・哲学家・宗教学の先生より小林の価値のあるところでしょう。でも、ちゃんと考えてないからそこ止まりだし、江戸以前に遡ればそういうことをもっとうまく言った人がいて・・・
*5:一応、その後の柄谷だ、浅田だーも、小林以前の誰それも素人ながらに読んでおります。読んだだけです。それぞれ、乗り越えたとか、乗り越えられたとか、馬乗られたとかなんだではなくって、前の人がやってないところを問題にしながら、それぞれの個性でやってるなーってところでしょうか。日本で存命の方だと、私の好みは、木田元、末木 文美士などかな。。。話題はそれぞれ哲学、宗教と限定されますが、なんにせよ割と好きです。