ボクはそれ知ってるとか、知らないとかで、直ぐ優位性を確認して安心するのは浅ましい・・・

多分、ここに(定期的に)居らっしゃる方なら読んでいるであろう、某君のエントリーを読んで・・・お疲れさま、、、

 ドイツ人には、ニュアンスがない!

って、ニーチェの言葉が思い浮かぶとともに、そーゆー人は、「でもドイツ人全員が○○でないと思いますよ」「でも、それはボクの知る限り、ニュアンスと言うよりは、××って言った方がいいんじゃないかな〜、、、」とかなんとか、つまんない細かいことだけ言うんだろうな、、、などと感じた。

「なーんて言ってるお前も、たかが早いパッセージで指が丸くなることいちゃもんつけてたじゃん」

と言われそうだけれども、さにあらず。そこを気にしたら、エドウィン・フィッシャーなんてきけません!*1「できない」のと、「やる気もない」のは別だと思う。無論、それをどっちと判断するかは、胸三寸でありますが、、、

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それで掲題の話になるのですが、前段とはなんのつながりもなし、、、あるのかも知れないけど、、、それは兎も角、ちょっと調べ物で方々読んでいる時に気になって & ふと自分の体験を思い出して、そんなことを言いたくなった。。。

 ボクはそれ知ってるとか、知らないとかで、直ぐ優位性を確認して安心するのは浅ましい・・・

基本的には、なんかの差を作って、自分の居場所を確保せざるを得ないから、しょうがないのだけれども。ちまちまやられるとなんですよね。自戒も込めて。

自分がかつて一緒に仕事をした人にそんな人が居て、相当困ったちゃんな方でしたが、実にそういう方でした。「そんなことも知らないんだ」ですぐ相手をやり込めようとする。もっと困るのは、そういう人だから、情報を抱えて相手に渡さない。。。だって、自分の優位性が崩れるから!その優位性がほんと、一つの情報のあるなしだけで、それだけの勝負、、、

そんなこって、すぐ細部に拘泥するから、相手の話の大筋をとらえられない。会話なんて、曖昧言語を自分ルールで、他人同士が話すので、ほんとは裏で相当類推利かせたりしているものですが、実に俺ruleな方でした。。。「あいつの話はわからん」とすぐ言っていましたが、「あなたの話を聞いてる私は、頭フル回転で意味を構成していますが、、、」と思ってました。

仕事の目的はなに?とか、いま我々何やっているの?なんてことが、すっかり欠けちゃいますが、言ってみれば、有機的なつながりとか、全体がないんだから、いかにも雑学、、、と類推がきくように、ほんとに雑学の帝王な方でありました。

ある時びっくりしたのが、出張先でちょっと文化遺産な話になって、

「これって、○○二世の墓なんだよ。一世じゃなくて、二世なんだよね。」

としきりに感心している。ほんっっっと、何度も口に出すが、そっから何も進まない。

「その 一、が、二 だとあんたの人生になんか影響が出るのか?」

と言いたかったけれども、大人げないからやめておいた、、、と、いうより、実はそれ以前の諸々で、臨界点に達していたので、手が出そうだから止めておいた。。。

ほんと、そーゆー人は数%しかいないけれど、シミ一つで服装が貧相に見えるようなもので、、、

なんか話が変わるけれど、会社というのは、基本口先の世界だから、学生時分には蹴られて黙ってた人が、水を得た魚で頑張っちゃってるな、、、と思うことがありました。ま、蹴られても困るんだけど。

*1:E.フィッシャーって誰?と思ったら、Edwin Fischer Brahms Piano Concerto 2 でCDをお探しにならんことを。出だしを間違えたら、そのまま間違えて、アルペッジオを弾くような演奏ですが、最高です。フルトヴェングラーのオーケストラとの丁々発止がたまらないです。クラシックはお澄ましした世界じゃない!と感じさせますっ