ほとんど怖くない怪奇談話集第四回!それでいーんだろうと思うのだ!と開き直る。
大体こんなもの書きながら、わたし一般に神秘主義はどーもと思っていたり。。。
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今回は大学の友人 仮にN君としましょう のお話。
この手の話を募集していた時期のことですから、いつもの通り、
「なんかないの?そーゆーの?」
と問うてみたところ、、、
「あるある。大学ん時だけどさー、一人変な奴がいてさー」
仮にT君としましょう。
「そいつ、普段から変でさ〜、、、『肩にエンジェルがいるよ』とかゆーんだよ」
私にはどうしてN君が、そういう方と友達で居られたのかが不思議でした。
「でさ、、、そいつとヨーロッパ旅行したんだよ。で、コルドバだったかどこだったか古い砦見学に行ったら、顔青くしてしゃがみこんじゃってさー」
「へーー、なんで?」
「『そこに死体がいっぱいあるの見えないの〜』とか言って動けなくなってさー、、、で、俺だけ見学してそいつ途中で休んでんの、すげーだろ?」
「・・・いや、まぁそーゆーのは、思い込みでどうとでもなるし、ちょっとあれかな〜」
「でも、俺思うんだよ」
「なに?」
「そういう奴が古い砦に行こうって間違いだよな。」
賢い!!ってゆーか、行く前に気づけよ!
しかし、もう一つあるそうな・・・
「でさー、そいつと他にもう一人で中国旅行したこともあんのよ、その後で」
「また行ったんだ、一緒に。」
そこが不思議なのは言うべくもありません。
「したら西安のホテル(注:場所はうろ覚えで違うかも)でさーー、そいついきなり震え出しちゃって。」
「へー、今度はなんだい?」
「そこ病院改築したとこらしくって、噂はあったんだよねー」
じゃー、尚更そんなの連れてくなよ。。。面倒だろ。。。
「でもさ、そんなのホレ、本人が言ったことしか証拠があるまい。口では何とでも言えるサァ〜」
「それがさ、『なんか入ってくる!』とかゆーんだよ。すげー青い顔して。」
「へぇ〜」←落語の熊さん、八さん状態のせるげー
「で、もう一人の奴がTに『大丈夫かっ』って駆け寄ったら、『なんか俺も!びりびりする』って」
「へぇ〜」
「で、俺がそいつに何言ってンだよって、触ったらなんか電気みたいにビリビリくんのよ〜」
「へぇ〜。じゃ、二人ともTを触ったんじゃなくって、電池でいうと三人直結してびりびりしてたんだ」
「そーなんだよ、ちょっとびっくりした」
で、二人は取りあえずT君から離れて、彼の無事を遠巻きに見ていただけらしい。しばらくして止んだそうな。
三人直結だとなんかのトリックとしてもちょっと難しそう。。。
とは言え、でんじろう先生ならなんとか出来そうな気もする。
「なんか何が見えるとか、どこから何が入るとか、本人がなにか隠し持っていないかとか、居た場所の床とか調べなかったの?豆電球つけてみるとか。」
「びっくりして全然・・・てゆーか、豆電球普通持ってねーだろ!」
「研究心が足りないのぉ〜」
「でも、その時、俺は判ったね。」
「なにが?」
「ぜってー、こいつとは旅行しねーって決めたよ、その時」
遅いよ、気づくの!!
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大体、怖い物ばかり見えるのはおかしーとも思う。もっと恥ずかしい思いのするもの(はぁと)も見えないのだろうか、、、←望むなよその能力!
Nは付き合いも長いので、びりびり来たところだけは「まー本人がそう言うんだからそうだったんだろう」と少々不思議に思うのですが、なんか堀り下げが足りないと思うばかりでした。。。
単に漏電でもしていたのが、イメージで膨らんだとかそういうことにならないのかな〜