気まぐれ配信英語教材 小澤征爾がカラヤンにインタビュー!

日本人指揮者 小澤征爾が、オーストリア人でありお師匠さんであったカラヤンにインタビューという映像が某所にありますが、、、

二人とも必ずしも流暢じゃないけど、私が調子いい時もせいぜいこんな程度かこれより幾分悪いか程度です。←多分

奇麗にいろいろしゃべらなくてもいいんだ、判りやすい言葉でここまで会話できるんだ、というのが、自信につながるのでは?

その映像で重要な点ですが、日本語字幕がきちっと翻訳していないこと。
勿論意味の間違いはなく、概要をちゃんと伝えてはいますが、それでも微妙なニュアンスをどうにも切ってしまっていること。
1分35秒当たりが顕著な例で、カラヤンが、オーケストラにまかせれば後はオーケストラが弾くんだ、まかせればいい旨の発言をする場面です。そこの字幕は

それは何度も言うことなんですが、「あまり指揮するな」と。

「楽団が動き出したら邪魔をするな。楽団自体でできるのだから」とね。

ここの部分、英語では何と言っているか、字幕の補助があると読み取りやすいと思いますので、今一度お確かめくださいませっ!
カラヤンはオーケストラに君臨したと言われます。発言に悪気はないものだし、プロフェッショナルな意識に貫かれたもの。しかし、同時に「カラヤンらしい・・・」と思わせるニュアンスがある。
答えは下の通りですが、すぐに見ないで一つお確かめを。

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では、その場面の拙スクリプト

I,,,I,,have to say very often, you see, "Don't conduct so much". If it runs, don't disturb it. It's like a horse, a cow or the air plane. Don't disturb it. It does by itself. Nearly everything.

字幕と違うのは、仕上げはきちっと指揮者カラヤンがコントロールするんだというニュアンスの強さ。
馬や牛、飛行機と一緒だよ。オーケストラは自分でやるんだ。殆ど全てね。
「殆ど全て」は直訳にしましたが、実際は「大体できちゃうんだよ、でも完全にではないよ!」って感じでしょう。Nearlyは入れなきゃいけない!とカラヤンの頭は動いている。カラヤンらしい支配者像が浮かびもするし、やっぱりこうでないなら、指揮者でないよな〜とも思える発言。←http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20080806/1217992327にちょっとつながる話です。

こんな調子で、幾らか英語の勉強が進むと、字幕付きのものを見ていてもいろいろ捉えることが変わるもの。世界がちょっとは広がると言っていいのかも知れません。映画に行っても、笑う場所が違って来たりするものです。
では!