せるげーの集めた怪奇談話集 2008年夏 第三夜

せるげーの集めた怪奇談話集。第三夜です。
体験者は私の友人。今は26、7くらい(?)の女性。お菓子関連のマーケティングをされている方。。。

「・・・という次第で、怪奇体験談を集めて居るのです。今まで出て来たのは、あんなこんな・・・・」
と何年前だったか話をふってみました。
「そんな話ある?」
「ありますよ」
「へぇぇぇ、どんなどんな?」
「・・・聞きたいですか?、、、、フフフ、、、」
「・・・(こわいよぅぅぅ)」

*****

「アメリカにちょっとサマースクールで行っていたことがあるんです。」
「いつ頃?」
「女子大に行っていた頃。」
プロテスタント系の学校でそのつながりとのこと。

「郊外に学校があって、そこに寄宿舎もあって、ドミトリーなんですけど」
「そこに泊まるんですね。一人部屋?」
「一人部屋でした。それである日、なんか夜寝付けなくって、ちょっとチャペルに行ってみたんです。。。寄宿舎の中にチャペルがあって、そこに行って、、、そしたらね、お棺があるんですよ」
「夜中?」
「多分、真夜中だったと思いますよ。お葬式前だったんだろうと思うのですけど、棺がおいてあって、、、向こうもあーやって一夜置いておくんですねー。それで、覗いちゃったんです。」
「棺に窓があったの?顔見せ用の。」
「いえ、それはなくって、なんか判らないんですけど、中を見たいと思って蓋をずらしてしまって・・・」
随分大胆なことをなさる、それで?
「そしたら、お婆さんのご遺体が。。。お棺があるから誰か入っているのは当たり前なんですけど。なんか安心して、それでその後、ごめんなさい!ごめんなさい!って、十字切って帰ったんです。」

「それだけ?じゃないよね???」
「、、、そしたらね。次の日朝起きたらあったんですよ
・・・こんな痣が」
「うわっ」
「ちゃんと指の形がくっきり出ていたんです。」
「うーん、、、、可能性として、自分で寝ながら掴んでつけたってことはありそう?」
「私も最初そう思ったんですよ。一週間くらい消えませんでした。自分でそれだけ締め付けるって大変ですよね。」
「そりゃ、そーだ。あららら・・・」
「ふふふ・・・」
「その後は?」
「それだけです。」
そんなことがあるんですねー