お暑うございます。昨日から我が家の庭先でも蝉が鳴き始めました。と申しましても、まだ一匹。ちょっと可哀想です。
もう、梅雨も開けたのかなといいますか、梅雨もあったかないのかよく判んなかったし、なんにせよ夏になったことに致します。
キンチョウの夏、日本の夏・・・
隣国とも緊張が高まる夏。。。誰が高めているのか考えるのもまた恐ろしいとかなんとか・・・
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さて、夏がくーれば、思い出す、ちょっと前に予告した怪奇談話集行ってみたいと思います。
私、合理的な人間と見られることが多いですが、お化け話ちょっと好きです。友達と二人で木刀でもあれば*1、夜でもお墓に行けますが、一人では行けません・・・
中学時代に友人らと「居るか居ないかの議論に終止符を打つ為に、先に死んだら挨拶に来ること」と云う約束を取り交わしていますが、みなさん、幸い元気で、まだまだ証明に時間が掛かりそうなので、いつぞや身近の信頼できそうな人に怪奇体験談を募集してみました。
条件は、
・せるげーが信頼している友人およびその友人(せるげー→友達→その友達の範囲。)
・いずれにせよ普段自分から怪奇話などしたがらない人であること。ムーに投稿する趣味の人とかはダメ!
であります。
ということで、せるげーが信頼できるか、せるげーの信頼する友人が信頼できるか、ということでありまして、私としてもこれが作り話だったら、「お前、嘘付いたな〜!!」と言わざるを得ない状況。
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では、第一夜。。。
京大に行っていた友人 − 生物をやっていたので、自己紹介で「大学では、“なまもの”扱ってました」という男− の友人の同じく京大生だった Tさん(仮)の体験談。
在学時ですから、十余年前の話。
件のTさん(仮)は、ジョギングをしていたそうですが、その日は夕暮れ時。とある神社だかなにかの脇を通っていると、裏庭のようなところで公家や女官の格好をして宴が開かれている。
「京都はさすがに風流なのかなぁ」
と、他所からやってきたTさんは、感心したそうです。祇園祭が始まる日で、その関連でそんなことをやっていると思った由。
それで、ちょっと立ち止まってか、速度を落として眺めていると、彼らはふと宴を止めて、そのままぞろぞろと丘に登って行く。。。その様子を見てから、Tさんはまたジョギングに戻ったのでした。
さてさてさて、話が変わって来るのが、その数日後。
同じ場所を今度は昼間に同じようにジョギングで通ったところ、その裏庭と丘の間にはフェンスがある。これはおかしい・・・
「では、あの連中はどうやって・・・フェンスを越えたとは見えないし、そのまま行ったはずなのに・・・」
不思議に思って、近所の人だかなんだかに聞いてみたそうです。
「祇園祭の頃はそんなことがあるんですよ」
「・・・・・・」
「ついて行かないで良かったですね」
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友人“なまもの”(仮)曰く、Tさんは、普段そんな話をするよーな人物でもなく、その時も「聞いてくれ聞いてくれ」と目を丸くということだったそうです。惜しむらくは、どこの神社だとか、どんな声だったかとか、格好や色の詳細、人数等々まで細かく聞き取っていないこと。
友人「ぞっとしますよね、、、」
愚生「・・・いや、実はそれほどでも、、、」
友人「ぼくはそれを聞いたときぞっとしました・・・あー、さむいさむい、、、」
愚生「いや、ぼくも恐がりなほーなので無理をしているわけではないけど、なんというか、研究意欲をそそられるというか、、、ほら、さすがに話しかけなかったとしても、よく耳を澄ませば、彼らがどんな言葉を使っていたのかとか、、、貴重な古文の研究資料が・・・」
古典再入門―『土佐日記』を入りぐちにして
著者: 小松 英雄
出版社: 笠間書店
*2
わたしはそこが気になるのですが、一体どんな言葉を話していたんですかねー
では〜*3